横田から流出 明白

斉藤都議 PFAS巡り追及

都議会委

日本共産党の斉藤まりこ都議は15日、都議会公営企業会計決算特別委員会で、発がん性などが指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が米軍横田基地から漏れていた問題について追及しました。
斉藤氏は、米軍が「横田基地外へ流出していない」としていることについて、2008年に都環境科学研究所が発表した論文で、多摩地域の「飛行場」がPFOS(PFASの一種)の「排出源の一つ」だと結論付けていると指摘。「この飛行場は、横田基地ではないか」とただしました。
国立環境研究所の論文でも、横田基地からの排水が流入する「下水処理場」のPFOS濃度が特に高かったとしたこと、都の論文で図示されている、排水が多摩川に流れる「飛行場」は横田基地しかないことを示し、「横田基地から流出したことは明らかだ」と強調し、都に調査するよう求めました。
佐々木健・下水道局長はこれらの論文について「了知していない」として、調査について答えませんでした。
また斉藤氏は、物価高騰で都民の厳しい暮らしが続いているとして、22年度の水道料金の未納などによる給水停止件数が前年度の1・7倍の約18万件に及んだ事実を指摘。都が「業務効率化」として訪問による支払い催告をやめ、郵送による催告だけにしたことが原因と認めたことに対して「暮らしが苦しい時に、『業務効率化』といって給水停止を増加させ、都民を追い詰めるようなことをすべきではない」と批判しました。
小池百合子知事は一切答弁に立ちませんでした。

(「しんぶん赤旗」2023年11月17日付より)