体育館エアコンに反応強く
 「よし、5人全員当選だ」「わたばやしさん、初当選おめでとう」「市川さん、苦節4年、復活だね」―24日午前0時50分、日本共産党の5人全員当選という開票結果が伝えられると、八王子市のアオヤギ有希子都議事務所に集まっていた候補、支援者が喜びに包まれました。
 選挙戦は定数40に58人が立候補する、多数大激戦。日本共産党は、前回、惜敗した市川かつひろさん(48)が議席を奪還したことに加え、21年に都議となったアオヤギさんの後継候補として立候補した新人の、わたばやしゆかさん(31)が初当選し、5議席を4年ぶりに取り戻しました。
 自民党は公認などの候補15人を立てて2人が落選したことで、前回の16人当選から13人に後退しました。統一協会問題の解明に背を向け、暮らしや平和の課題をめぐり市民、国民の願いに背を向ける、自民党への批判の高まりを映し出す結果となりました。
 市川さんは選挙結果を受け「4年前の悔しさを絶対に繰り返さないと、支援者の皆さんが必死に取り組みを広げてくれて、選対としてもSNS(情報共有サイト)など、新しい活動にも挑んだ結果です。選挙戦では、学校体育館のエアコン設置や、国保税値下げを求める請願に、自民党など他党が反対してきたことに、多くの怒りが寄せられた」と振り返りました。
 わたばやしさんは「皆さんに支えられて、5800票以上も得られて、信じられない思いです。選挙期間中、夏日が続き、体育館のエアコン設置を進めたいという訴えに、子どもたちの手振りがすごかったり、八王子市の抱える問題が多くの有権者に届いたことを実感しました」として、「訴えてきた政策を必ず実現するため、議員として頑張りたい」と決意を新たにしていました。