五輪疑惑調査 徹底的に 共産党都議団が都に要請

東京都の武市敬副知事(中央)に申し入れる日本共産党都議団=30日、都庁

日本共産党東京都議団(大山とも子団長、19人)は30日、東京五輪の汚職・談合容疑の全容解明に責任を持つこと、神宮外苑再開発計画の施工認可を行わないことを小池百合子知事宛てに申し入れました。

五輪の談合疑惑については「多額の税金が投入された東京五輪で談合疑惑が拡大していることは看過できない重大事態だ」と強調。昨年末公表の都調査チームの報告書について▽入札参加事業者への接触やコンプライアンス(法令順守)の内容などが、組織委員会に派遣された都職員からの聞き取り項目にあるのに、その結果が報告にないのは極めて不自然▽テスト大会の契約26件中25件で稟議(りんぎ)の決定前に契約を結ぶなどしており、本来の構成な業者選定や意思決定と異なる力が働いた可能性があるーなどと指摘し、都と利害関係のない専門家による第三者組織を設置して徹底的に調査・検証するよう求めました。

神宮外苑再開発については、再開発や秩父宮ラグビー場・神宮球場の建て替えの見直しを求める署名が広がっていると強調。日本イコモス国内委員会が「環境影響評価書に多くの誤りがある」と指摘したことなどに事業者は明確に回答・対応する責務があると指摘し、「都市再開発法に照らして、知事が再開発事業の施工を認めることは許されない」としました。

武市敬副知事は「要請内容は関係者で共有する」と答えました。

(しんぶん赤旗2023年2月1日付より)