憲法と教育の改悪 許さない “市民が軍事を監視しよう” 都内 市民団体が集会

 

「憲法と教育の改悪を許さない」をテーマに教育問題について考える集会=18日、東京都内

「憲法と教育の改悪を許さない」をテーマに教育問題について考える集会が18日、東京都内で開かれました。主催は複数の教育市民団体でつくる「12月集会」実行委員会。オンラインも含め95人が参加しました。

今年5月に発足した東京学生平和ゼミナールの田原ちひろさんは、8月の広島での原水爆禁止世界大会に合わせて実施した学生ツアーの活動を通して、「被爆者の体験を継承することで、核兵器をなくすべきだという確信が生まれた」と強調。「今こそ核兵器廃絶に向けて歴史を刻むべきときです」と訴えました。

都立高校入試への英語スピーキングテスト導入の中止を求める会事務局長の沖浜真治さんは、教育産業大手のベネッセが実施するスピーキングテストで、他の受験生の声が聞こえるなどのトラブルが相次いでいることを指摘。「都教委はまともに対処していない中、『問題がない』となれば全国に試験の利用が広まる。生徒に寄りそった実態の解明が必要だ」と話しました。

このほか「日の丸・君が代」強制に反対する裁判の原告団の取り組みや、都内の学校現場で働く教員らが夜間定時制の存続を求める活動などを報告しました。

明治大学教授の山田朗さんが、大軍拡や教育統制が歴史の中でどのように行われたのかについて講演。「戦争の歴史や実態を知るとともに、市民が軍事を監視・抑制する力を強めていくことが大切だ」と強調しました。

(しんぶん赤旗2022年12月19日付より)