世界動かす被爆者と草の根 笠井亮議員がNPT再検討会議を報告

原水爆禁止2022年世界大会ナガサキデー集会

報告する笠井亮衆議院議員=9日、長崎市

日本共産党の笠井亮衆院議員は9日、長崎市内での原水爆禁止2022年世界大会ナガサキデー集会に登壇し、ニューヨークの国連本部で開催中の第10回核不拡散条約(NPT)再検討会議の報告を行いました。

核兵器禁止条約が会議での核軍縮議論を前進させていると強調し、「被爆者の訴えと草の根の運動が世界を動かしている。核兵器のない世界の実現に向けてこれからも共に頑張ろう」と訴えました。

原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の代表団とNPT再検討会議に参加した被爆2世の笠井氏。日本原水協がNGOセッションで一番目に指名されて発言したと紹介。同時期に原水爆禁止世界大会を開催しており、核兵器廃絶を求める被爆者や草の根の運動の紹介に対して支持が寄せられたと述べると、大きな拍手が起こりました。

笠井氏は、禁止条約の締約国会議で採択された「ウィーン宣言」や、核兵器廃絶が「一番の安全保障策だ」などの力強い各国代表の発言が相次いだと説明。核保有国と「核の傘」の下にいる国々が追いこまれていると強調しました。

岸田文雄首相が再検討会議での演説で、禁止条約や締約国に核軍備縮小・撤廃の交渉を義務付けたNPT第6条に触れなかったことに多くの外交官から落胆やいら立ちの声を聞いたと述べました。

笠井氏は、核兵器のない世界の実現のために「日本政府を変えなければならない」と強調。「草の根の運動をさらに大きく前進させよう」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2022年8月10日付より)