新型コロナウイルス感染が爆発的に拡大しています。23日の新規感染者数は全国で初めて20万人を超え、4日連続で過去最多を更新。都内でも3日連続で3万人を超え、第6波を超える感染拡大が続いています。専門家らで構成する東京都のモニタリング会議(21日)は「医療提供体制がひっ迫している」として、都独自の警戒レベル(4段階)を最も高いレベルに、4カ月ぶりに引き上げました。国立国際医療研究センターの大曲貴夫医師は、このペースが続くと「経験したことのない爆発的な感染状況になる」と危機感を訴えました。

専門家「経験ない爆発的拡大に」

第6波超える
 医療機関の発熱外来には長蛇の列ができ、「近所の医療機関で検査を受けられない」などの「検査難民」の状況が広がっています。多くの医療機関では、職員や職員家族にも陽性者が続出し、救急外来や入院医療に大きな影響が出ています。
 都によると23日時点の1日当たりの感染者数(1週間平均)は2万3068人で、第6波のピーク時(1万8012人)をすでに超え、「危機的な状況」(モニタリング会議)が進行しています。
 感染者の急増に伴い、要請した救急車が到着しても、搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が増加。都内では11~17日の1週間で2234件にのぼり、前週比で43%も増えています。発熱相談センターへの相談件数(7日平均)も、20日時点で1万1198件と1週間前から倍増しています。
 検査の陽性率は20日時点で42・9%と、1週間前の33・8%から大きく上昇。過去最高値(2月12日、41・2%)を上回りました。会議では検査そのものが受けにくい状況があるとして、「検査体制の確保」が強調されました。

百人に1人療養
 20日までの1週間の新規陽性者に占める年代別の割合は、20代が21・0%と最も高く、次いで30代が16・7%で、30代以下の割合が61・8%と高い値で推移。10代以下も24・2%を占めています。専門家は「保育所・幼稚園、学校生活及び職場における感染対策の徹底が求められる」と強調しました。
 一方、重症化リスクの高い65歳以上の新規陽性者は、若年者より遅れて増える傾向があります。実際、20日時点の65歳以上の感染者数(7日間平均)は、前週の約1・8倍に増加。専門家は「家庭内及び施設等での徹底した感染防止対策が重要」と指摘しています。
 療養者数も急増しています。22日時点で陽性が確認され入院(3297人)、宿泊(5793人)、自宅(19万31人=含む療養先調整中)のいずれかで療養している都民は約19万9千人で、都民100人に1人以上にのぼっています。
 重症者数は20日現在、18人で、専門家は「低い値で推移しているものの増加傾向」にあるとし、警戒を呼びかけました。

緊急に申し入れ
 都は病床確保を進めるとしていますが、23日現在約7000床(使用率46・5%)にとどまっています。そのため都は「病床をより重症度・緊急度の高い患者に活用する」としています。宿泊療養施設についても1万2000室を確保し、約8600室で受け入れ可能としていますが、使用できているのは約5700人です。
 日本共産党都議団は新規感染者数が連日1万人を超えた15日、小池百合子知事あてに緊張感を持って検査・医療体制の抜本的拡充をと、13項目の緊急申し入れを行いました。