参院選(10日投開票)で、日本共産党の比例候補として、東京、神奈川、千葉、山梨の4都県を活動地域にたたかった日本共産党の田村智子さんが3期目当選を果たしました。選挙戦でどんな訴えに共感が広がったかや、共産党が創立100年を迎えたもとでの今期の活動への決意などを聞きました。

 ―参院選結果は東京では山添拓氏が当選する一方で、比例は全国で5議席から3議席への後退でした。選挙結果全体をどう受け止めていますか。
 東京、神奈川、千葉とあいさつでまわって、どこでも「政策や訴えが届けば共感が広がる」という感想が、共通して聞かれました。私自身もそう感じています。
 政策にそういう力はあったけれど、圧倒的に届いていない。比例の得票数が昨年の衆院選より減っての2議席減で、力不足を痛感しています。
 私たちの手が届いていない有権者に、どう共産党の政策を届けていくか。それに挑戦していかなくてはと思います。
 国会議員団としては現職2人が抜けたことは、大きな痛手です。みんなで2倍、3倍頑張ろうと、決意を固めています。

共産党の外交に「納得」と声が
 ―選挙戦中の反応や反響が大きかった訴えは?
 戦争を起こさないためにどうするか、日本共産党がやってきた外交を訴えたことに、強い関心が寄せられました。
 尖閣諸島をめぐっても、歴史の事実と国際法に照らして、日本の領土だと明らかにして、日本政府にも中国政府にも冷静な話し合いを求めてきました。しかし、日本政府は話し合いにまったく取り組まず、対立をあおり軍拡一辺倒です。
 このことを指摘した演説に「外交というのは、そういうことなんですね。納得しました」との感想も各地で寄せられました。
 暮らしの問題では、消費税減税や最賃引き上げとともに、奨学金問題で反響が強かったですね。2016年に、給付制奨学金がないのは日本だけだと国会で追及したことを紹介して「奨学金は返さなくて良いのが世界の当たり前」と話すと「そうだ」と共感の声が世代を超えてあがりました。
 論戦と運動で政治は動くともっと伝えて、暮らしの要求に応えていきたいです。
 ジェンダー平等では「誰を好きになるか、どんな家族をつくるかは、自民党や国家が押し付けるんじゃない。私が決める、あなたが決める」という訴えに熱い反応がありました。選挙戦中、自民党の会合で、性的少数者に対する差別的な内容の冊子が配られたことが明らかになり、「許せない」と、怒りが広がっていったことも感じます。

条約参加で非核化リードを
原爆犠牲者追悼のつどい

 2022年度東京都原爆犠牲者追悼のつどいが24日、葛飾区地域産業振興会館で行われました。
 小池百合子都知事を始め、東京選出の国会議員、都議らが参加。小池知事が式辞を述べ、追悼のことばを一般社団法人東友会(被爆者団体)の家島昌志代表理事、三宅しげき都議会議長らが述べました。
 まもなく広島・長崎への原爆投下から77年目となることを受けて、家島代表理事は「戦後は平和憲法の下、戦争のない国で過ごしました。東京に慰霊碑が設置されて55年経ちました」と切り出し、「本年2月にロシアがウクライナに侵攻して5カ月となり、戦争の先行きは見通せずロシアは核兵器使用を辞さない未曽有の危機が迫っています」と強調。
 さらに「被爆者として今なお差別に苦しむ人に心を寄せて、再び被爆者をつくってはならないと一刻も早い核兵器の廃絶を世界に訴えてきました。昨年1月核兵器禁止条約がようやく発効にこぎつけ、唯一の戦争被爆国として政府がこの条約に背を向けていることに納得できません。政府は非核化を求める国際的な運動をリードするなら、条約への参加をと訴えました。しかし、その声を無視し、世界の信用を失いました。ぜひ認識を改めて欲しい」と訴えました。
 つどいには日本共産党の山添拓参院議員、和泉なおみ都議、葛飾区議らが参加し、原爆犠牲者に献花をしました。

 政府が22日、安倍晋三元首相の国葬を行うと閣議決定しました▼法的な根拠もないまま、国会で議論することさえせずに閣議決定で押し進めようとしています。コロナの爆発的拡大のもと、「民主主義を踏みにじる国葬より、国民の命にこそ向き合え」と反対が広がっています▼銃撃は許されない暴力であるとともに、その容疑者の置かれた境遇を契機に、改めて光が当たった、カルト宗教と政治との関わりは解決が必要な課題です。旧統一協会は、「反共産主義」の実働部隊として、また、家族やジェンダーをめぐる歪んだ価値観を共有する勢力として、自民党などの一部の政治家と結び付き、互いに利用し合ってきました。選挙での動員や、献金など、両者の深い関わりがこの間も明らかになっています▼安倍氏が、統一協会の関連団体の集会に、21年9月に送ったビデオメッセージでも「(団体が)家庭の価値を強調する点を高く評価」すると表明。「偏った価値観を社会革命運動として展開する動きに警戒しましょう」と呼びかけていました▼高額な献金の強要や、霊感商法で、多くの被害をもたらしていることを知りながら、カルト集団を利用し、利用されてきた自民党と周辺の政治家たち。日本政治の闇を徹底解明する時です。