都英語スピーキングテスト/練馬区で中止求めるシンポ

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公正評価疑問 中止を 練馬区でシンポ

都の英語スピーキングテスト導入に反対するシンポジウム=16日、東京都練馬区

東京都教育委員会が都立高校入試に活用するとした公立中学3年生8万人対象の英語スピーキングテストの中止を求めるシンポジウムが16日、練馬区で開かれました。主催は「英語スピーキングテストの中止を求める会@練馬」。

同テストは、通信教育大手ベネッセを運営主体として11月末に行うとしています。今月、申込受付を始めました。

大内裕和・武蔵大学教授は「英語の会話を客観的に評価するには時間と手間がかかるが、どういう人がテストの採点を行うかはっきりせず、公平で正確な採点ができるか疑問。受験者を前後2回に分けて同じ端末を使うなど、問題漏えいのリスクもある」と指摘しました。

日本共産党の、とや英津子都議は党都議団のネットアンケートで「子どもの将来を左右する受験に、公平性に欠けるテストの導入はやめて」など10日間で200通の回答が寄せられたと紹介。「スピーキングテストはベネッセの英語検定と類似しており、不公正が生じ、利益相反の疑いがある。合否判定の情報も開示されない」と強調しました。

現場の学校関係者らが「会話テストの評価は採点者によって大きく変わってくる。公平公正に評価するなんてできるのか」などと語りました。

(「しんぶん赤旗」2022年7月20日付より)