外環道の陥没現場 笠井・宮本・山添氏ら調査

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最近も被害 住民憤り

日本共産党の笠井亮、宮本徹両衆院議員、山添拓参院議員、細野真理衆院東京比例予定候補、原田あきら、原純子両東京都議は2日、東京外環道の地下トンネル建設工事で地表の陥没や地下空洞が生じた東京都調布市を現地調査し、付近住民と懇談しました。党調布市議団も参加しました。


外環道建設による陥没現場周辺を現地調査する(正面左から)原、笠井、宮本、山添各氏ら=2日、東京都調布市(写真提供:しんぶん赤旗)

国と都、東日本高速道路(NEXCO東日本)は「大深度法に基づき、地下40メートル以深を掘るのだから、地上には影響しない」として掘削を始めましたが、昨年10月に同市で地表の陥没や地下空洞が発覚。外環予定地付近の住宅地に被害も生じています。

一行は住民の案内で、最近新たに被害が広がった箇所など一帯を歩きました。

懇談で住民の女性は「掘削工事で振動があったのに、NEXCOが決めた補償区域と道1本隔てただけで、補償も修繕も無視されている」と憤りました。

トンネルの直上に住む女性は「NEXCOは地盤改良を行うからと立ち退きを求めてくる。この家で一生を終えるつもりだったのに、帰って来られるかも分からない。NEXCOも大臣も一切、住民の前に来て謝らない」と言います。

「住民の安全が守られるよう、超党派で提案してほしい」との訴えも出されました。

笠井氏は「国とNEXCOは住民にまともに説明せず、対応にも心がない。私たちは臨時国会を要求していますが、同時に、国とNEXCOに説明を求める場を設けることも相談したい。地上も地下も含め、被害から回復させることを求めていきます」と語りました。

(「しんぶん赤旗」2021年9月3日付より)