東京都モニタリング調査 陽性率は右肩上がり

さらに多数の感染者  潜在も

(しんぶん赤旗より)

新型コロナウイルス感染症の感染爆発となっていた東京都内の新規感染者数が1日、10日連続で前週と同じ曜日を下回りました。第5波のピークは過ぎたという声も聞こえる一方、都のモニタリング検査では、検査数における陽性者数の割合(陽性率)が7月以降、右肩上がりが続いており、いまだ感染拡大のピークアウトとは言えない状況です。

都は、感染拡大の予兆を早期に探知することを目的に、繁華街などで無症状者を対象としたPCRによるモニタリング検査を実施しています。

この結果をもとに、本紙が陽性率を試算したところ、8月第4週(23~29日)の陽性率は0.77%(129人に1人)で、7月第1週(5日~11日)の0.05%(1992人に1人)から15.45倍に拡大していたことがわかりました。

市中における陽性率の上昇は、潜在的な感染者の拡大を示すものです。仮に8月第4週の陽性率が東京の人口約1400万人にそのまま当てはまるとすれば、およそ10万7800人が感染していた可能性があります。都が2日に開催した専門家会議などでも、「検査を迅速に受けられないことにより、さらに多数の感染者が潜在している可能性がある」と警戒感を強めています。

モニタリング検査の実施数は、6月第4週に2万3500件と最多件数となって以来、直近の8月第4週は2万1745件程度にとどまっています。検査件数の少なさから正確な兆候はつかめないとの指摘も挙がっていますが、陽性率上昇の動きは、感染拡大の動向と完全に一致。街中の感染状況の兆候を示すものとなっています。(田中智己)

(「しんぶん赤旗」2021年9月3日付より)