八王子市区(定数5)で、日本共産党は八王子市議を3期つとめたアオヤギ有希子氏(42)=新=が清水ひで子氏の議席引き継ぎに挑戦します。
アオヤギ氏と都民ファースト・自民各2人、公明・立民・維新各1人が争う大激戦。都ファ現職が「コロナ対策に全力をあげる」、自民新人が「投票に行けば政治は変わる」と叫び、各候補が連日、早朝から駅頭宣伝に立つなど、激しくしのぎを削っています。
コロナ禍のなか、命と健康を守る候補はだれなのかが問われています。
無償生理用品
アオヤギ氏はこの1年間、市にPCR検査の拡充や病院への支援、自粛とセットになった補償などを繰り返し要求してきました。生活が困難になった女性たちの「生理用品が買えない」との声を受けて生理用品の無償配布を市に求め、実現しました。
小池都政が狙う、都立・公社病院の独立行政法人化も大争点。同市では石原都政下で都立八王子小児病院が廃止されており、「当時の悔しさが戻ってくる」(娘が同病院で手術した男性のツイート)など、新たな怒りが広がっています。
同選挙区で唯一、独法化に反対するアオヤギ氏は「独法化の狙いは都の責任を後退させ、海外の富裕層を呼び込むなど『稼ぐ医療』に変質させることです。力を合わせて食い止めましょう」と訴え、共感を広げています。
命の多摩格差
5月30日に小池晃書記局長を迎え、オンラインを交えて開かれた八王子駅前演説会が反響を呼んでいます。
小池氏は「命の多摩格差をなくす願いをアオヤギさんへ」と力説しました。アオヤギ氏は子どもにも年4万7500円かかる同市の国保税均等割を告発して負担ゼロを訴え、SNS上で「こんな負担があるとは知らなかった」「アオヤギさんを都議に!」などの声がわき起こっています。
支部と後援会は演説会の成功も力に、4万5000の得票目標(前回得票の約1.5倍)に向け支持拡大を加速させています。
北部支部はこの間、テレデータなどを使い1800の支持を拡大。告示日までに得票目標の3000をやりきろうと奮闘しています。支部長(73)が話します。
「コロナ禍のなか、五輪に固執する一方で都民の命や暮らしは二の次の菅政権や小池都政への怒りが広がっています。対話すると『国会中継を見て、自分の思いを代弁しているのは共産党だと思った』といった声が聞こえてきます。勝利に向け、全力で訴えぬく」
(2021年6月15日付「しんぶん赤旗」より)