外環道やめ都立病院守れ
里吉ゆみ都議(世田谷区選出、定数8)は12日午前、東京都世田谷区の喜多見支部や後援会の人たち6人とともに街かど演説を行いました。小田急線喜多見駅や東京外環道の工事付近など3力所で、「誰ひとり取り残さない、人権を大事にする都政を」と訴えました。
「命より五輪が大事なことはあり得ません。五輪を中止し、コロナ対策に全力を注ぐべきです」と訴え、迅速・安全なワクチン接種、大規模検査、十分な補償の3本柱を語りました。
世田谷区には都立松沢病院があります。里吉都議は、都立・公社病院が独立行政法人化されれば、感染症医療や救急医療などが削減されるおそれがあることを語り、「都民のためではなく、もうけのための医療に変えられてしまいます。『都立病院守れ』の声を託してください」とよびかけました。
駅前を通りかかった女性は「松沢病院の名前が聞こえたから」とビラを受け取りました。この女性は「独法化」の話を初めて知り、驚いた様子でビラを読んでいました。別の男性は、「松沢病院は昔からあって、大事な病院。このまま存続してほしい」と話しました。
外環道は、世田谷区で東名高速道路と接続する予定で、喜多見地域では、高架部分と地下部分をつなぐ大規模な工事が行われています。
昨年調布市で道路陥没事故が起き、すでに工事が進んでいる世田谷区の住民からは不安と中止を求める切実な声が寄せられています。里吉都議は、「陥没事故や地下空洞を引き起こし、住環境や豊かな自然を破壊する危険な外環道工事は中止しましょう」と力を込めました。
(2021年6月13日付「しんぶん赤旗」より)