学費無償化踏み出す時/FREE学生と国会議員が討論

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吉良よし子参院議員参加

高等教育の無償化に向けて何が必要か討論する学生と国会議員=27日、参院議員会館(写真提供:しんぶん赤旗)

日本の高等教育をめぐる実態について学生と国会議員が語りあうトークセッションが27日、参院議員会館で行われました。全政党から国会議員・代表者が参加し、高等教育無償化などについて討論しました。

主催は、高等教育無償化プロジェクトFREE。総合コーディネーターで中央大学生の村田くるみさんは、「コロナ禍で経済的理由だけではなく精神的理由で退学を検討する学生も増えてきている」と訴え。誰もが経済的理由で学びを諦めることがない社会にしたいと語りました。

学生から「学費が高くアルバイトをかけ持ちで学んでいる」「給付制奨学金の成績要件が厳しすぎる。奨学金が『ご褒美』のようになっている」「入学金が高すぎる。入学しない大学にも払わないといけないのがおかしい」などの意見が出されました。

日本共産党の吉良よし子参院議員は、給付制奨学金の抜本拡充とともに、「学生の2人に1人が奨学金を借りないと大学に行けない現状がおかしい」と指摘。コロナ禍で学生の困窮も深刻になっており、「今こそ教育予算を大幅に増やし、学費無償化に踏み出す時です。学生や他の政党とも力をあわせて頑張ります」とのべました。

学費無償化にかかわって自民党から税金を出すことへの「公平性」が指摘され、村田さんは「学びを受ける権利は誰もが持っていて、経済的な理由で学べない現状を変えないといけない。そのことをこれからも訴えていく」と語りました。

(2021年4月28日付「しんぶん赤旗」より)