山添拓参院議員が少年院訪問/人生やり直しへ 教育の大切さ 園長らから話聞く

愛光女子学園の職員らと懇談する日本共産党の山添拓参院議員(右から2人目)=10日、東京都狛江市(写真提供:しんぶん赤旗)

政府が少年法の厳罰化を含む改定をねらう中、日本共産党の山添拓参院議員は10日、東京都狛江市にある女子少年院「愛光女子学園」を訪問しました。同園で行われている授業や施設を視察し、渡辺玲子園長らと懇談しました。

同学園は住宅街の中に建ち、10代の女性9人が在院しています。約1年間の長期計画で段階的にその人に合った教育を行い、自分の問題や犯した罪に向き合って生活を送ります。「アイスタ」と呼ばれる独自の取り組みは、自立した女性として成長できるよう女性の参政権などを勉強します。

在院中の9人全員が身体的虐待を受けた経験があります。渡辺園長は、少年院に来る少年たちは教育や当たり前の日常生活を送る機会を逸してきたと述べ、教育を通じた心身の発達の必要性を強調しました。「『ここに入ったからには損はさせない。あなたの人生のためにここでやり直すんだよ』と話しています」と話しました。

法制審議会は10月29日、罪を犯した18、19歳について家庭裁判所から検察官送致(逆送)する対象事件を拡大することなどを盛り込んだ要綱を上川陽子法相に答申しました。逆送の対象拡大は、家庭裁判所の教育的措置の対象外になる事件が増えることにつながり、罪を犯した少年の更生が困難になるという指摘があります。

山添議員は「少年院は刑務所とは異なり、少年に対して生活や教科の指導を行い、教育的視点で社会復帰を支援している。現行の少年法は、少年院での処遇を含めて重要な役割を果たしており、厳罰化ありきで議論を進めるべきではない」と述べました。

(2020年11月11日付「しんぶん赤旗」より)