差別と分断、許さない
性犯罪に関する杉田水脈衆院議員の「女性はいくらでも嘘をつける」という被害者差別発言、自民党の足立区議による同性愛が広がると「区が滅びる」という敵視発言など、ジェンダー平等をめぐる自民党政治の時代錯誤が次々と明らかになっています。日本共産党前衆院議員の池内さおりさん(東京12区予定候補、比例重複)は、同党都委員会のジェンダー平等委員会の責任者を務めています。一連の発言をどう見るか、総選挙への決意と合わせて聞きました。

日本共産党前衆院議員池内さおりさんに聞く
―杉田水脈氏の「女性は嘘をつける」という発言をどう聞きましたか。
性暴力というテーマそのものに、被害者を黙らせることで、なかったことにしてきた歴史があります。被害者は語る言葉を持てず、無力化されてきました。杉田氏の発言は、女性差別やセカンドレイプを乗りこえ語り始めた女性たちをまたしても黙らせようというもので、絶対に許せません。
杉田氏は、「慰安婦」問題にも攻撃を繰り返してきました。「慰安婦」問題は、アジアの女性たちへの重大な犯罪であるとともに、日本という国が女性の身体をどう扱ってきたかという問題でもあります。
1945年8月18日、東久邇宮内閣が敗戦後に最初にやったのが、RAAという米軍用の特殊慰安施設をつくることでした。「良家の子女を守る」という名目で各県の警察に通知を出し、貧しい女性たちを集めた。根は日本軍性奴隷制と同じ問題です。
日本では、こうした性暴力や性搾取の被害が、ほとんど語られてきませんでした。性暴力に抗議するフラワーデモは、被害を受けた女性たちが語り始めた、奇跡的な出来事です。日本社会の質的な変化であり、とどまることはないでしょう。杉田氏の発言はそうした未来への道を阻むものです。

ジェンダー考える パンフレット発行
―自民党の足立区議が「L(レズビアン)やG(ゲイ)ばかりになったら足立区が滅んでしまう」と発言しました。
あるトランスジェンダーの友人が教えてくれて動画をみて、耳を疑うようでした。私も「これはアウト!」と発信したら、瞬く間に拡散されました。
発言した区議は「自分も共産党の発言を聞くと不快だ」と言っていますが、差別と、快・不快という好き嫌いは全く別です。
同性カップルが、自分たちの写真と一緒に「#私たちはここにいる」と発信する反撃が広がっています。多様な愛の形を認めることは、社会の幸せの総量を増やすもので、それで自治体が滅びるなどあり得ません。
―共産党都委員会でジェンダー平等委員会の責任者を務めています。
ジェンダー平等は、私たちの社会の価値観を問い直して、より人間的な方向に変えていく取り組みです。まずは党員や地方議員の皆さんに、ジェンダー平等への感覚を持ってもらおうと、様々な学習会を開いてきました。
私が、各地で話している内容をまとめたパンフレットもつくりました(写真)。ジェンダー差別がどこから生まれ、何をもたらしているのか、コロナ禍で女性や子どもたちの抱えている困難、世界の性的搾取に対する取り組みなど、現在の焦点になっているテーマを盛り込んだものです。
ジェンダーについて語り合う集いでも、使ってもらえる内容です。また、比例候補としての私の、ジェンダー平等への政策も紹介しています。ぜひ、たくさんの人に手に取ってほしいと思います。

政治を身近に感じ居場所になるよう
―地元小選挙区の12区で、誰でも集いやすい選挙事務所「12ハウス」を作りました。
政治をなかなか身近に感じられず、難しいとか堅苦しいと思ってしまう人たちが多くいます。
スポーツジムなら、入会して会費を払って全く通わなかったら、多くの人がすごく損をしていると思うでしょう。私たちは税金を強制的に取られている。その使い方にあまりに無頓着だったら、スポーツジムとは比べものにならない影響を受けてしまう。人生の選択肢を狭められています。政治はよりよい居場所をつくるためのものだからあきらめないで、みんなで声をあげようよと呼びかけ続けたい。
そのためには、政治の側が外に開いていくスタンスが大事だと思います。12ハウスはガラス張りで、誰でも立ち寄り歓迎です。いつも何か楽し気にやっていて、そこに自分の居場所があると感じてもらえる、そんな事務所になってきた手ごたえを感じています。
―12区候補として、比例代表候補として、決意をお願いします。
街頭宣伝をやると、街の反応の熱さは、驚くほどです。声かけがすごく多かったり、ビラの受け取りがすごくよかったり。子どもに「池内さおりー」って叫ばれたり(笑)。
25日には、初めて立憲民主党の北区議、うすい愛子さんにも参加してもらい、同性パートナーシップを語り合うイベントを開きます。
もっともっと力を込めて、野党連合政権をつくろうと訴えを広げ、政権交代へ頑張り抜きます。