東京都立川市は9日、新型コロナウイルスの感染拡大による市民生活への打撃を受けて、3月市議会で可決した国民健康保険料の値上げ分を元に戻す条例を専決処分しました。可決直後に値上げ分を元に戻すのは極めて異例です。

同市は3月市議会で、国保料を1人当たり2019年度の10万5,222円から10万8,026円に値上げする2020年度予算と国保条例改定を可決していました。

日本共産党市議団は「消費税増税と新型コロナウイルス感染拡大のダブルパンチで、市民生活は深刻な危機を迎えており、値上げすべきではない」と主張。
国保料値上げを中止する予算修正案を野党共同で提出。

市政与党からも「値上げには慎重な判断が求められる」「市の裁量で値上げを延期できる部分があれば行うべきだ」などの声が上がりました。

同市は、値上げ分を戻す条例案を9日の市議会臨時会に提出する方針を決めましたが、緊急事態宣言を受け臨時会が中止になったため、専決処分を行いました。

同市は本紙の取材に「国保運営協議会や市議会でも議論があり、新型コロナウイルスの感染拡大で市民生活も景気も落ち込んだことを重く受け止めて、値上げ中止を判断した」と答えました。

(2020年4月10日付「しんぶん赤旗」より)