【米軍横田基地】無人機格納庫 米軍計画 他国偵察の拠点化狙う

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横田基地に着陸する無人偵察機グローバルホーク=2017年8月2日(「しんぶん赤旗」提供)

在日米軍横田基地(東京都多摩地域)に無人偵察機RQ4Bグローバルホークの整備格納庫の建設を計画していることが16日までに、米空軍の契約情報でわかりました。

グローバルホークは2017年と19年に横田基地に展開しています。整備格納庫建設は、横田基地を中国や朝鮮半島などインド太平洋地域での無人偵察機の作戦拠点として固定化し、強化することになります。

契約情報は、横田基地の米空軍第374契約中隊が公表したもの。
鉄骨や鉄扉、外装の金属パネル、金属パネル付き断熱材などのあらかじめ規格化した部材や設計で建設する、格納庫用の事前設計施行建築物(PEB)の供給可能な業者を日本国内で選定する市場調査です。20日が応募期限となっています。

グローバルホークは、2万キロを超える航続距離、最大32時間に及ぶ航続時間で、高度1万5000メートル以上から偵察が可能なスパイ機です。
2010年9月にインド太平洋地域で初めてグアムに配備されました。

13年の日米外務防衛担当相会談「2+2」でグアムから日本へのローテーション展開に合意。夏季の台風などの悪天候を回避し安定的に運用するためなどとして14年から三沢基地(青森県三沢市)、横田基地に展開していました。

横田基地には17年5~7月と19年8~10月に展開。19年の展開の前には、横田基地内に専用の駐機場が建設されるなど、同機を横田基地で運用する施設整備が進んでいました。

(2020年3月19日付「しんぶん赤旗」より)