あきる野市議選あす投票 願い実現へ3議席を

声援にこたえる(左から)山根、植木、松本、たばた、西村の各氏=8日、東京都あきる野市
声援にこたえる(左から)山根、植木、松本、たばた、西村の各氏=8日、東京都あきる野市

あきる野市議選(定数21、立候補23人)が11日投票されます。日本共産党は、たばたあずみ(42)、山根とみえ(72)、松本ゆき子(65)の3候補の必勝で、現有3議席の確保をめざします。

 日本共産党の3候補は8日、勢ぞろいし、3人の勝利で、市民の切実な願いがかなう市政を実現しようと街頭演説しました。演説には、植木こうじ都議と西村まさと都議候補が応援に駆けつけました。

 新人の松本候補は保育士や保育園園長なども務めた経験から「子どもたちを決して戦争に送ってはいけません」と安倍内閣の「戦争する国」づくりを批判。待機児ゼロへ認可保育園の増設や保育士の処遇改善を訴えました。

 たばた候補は、市民との共同で市内の小中学校にエアコンを設置するなど、市議団の実績を語り、今度は市独自の給付制奨学金の実現を公約に掲げ、「子育て一番のあきる野をつくろう」と語りました。

 山根候補は、現在市内に1台しかないコミュニティーバス「るのバス」の3台への増便を提案。「検討委員会が設置される今年が正念場。共産党3人の勝利で、1間に1本の『るのバス』増便を実現しよう」と訴えました。日本共産党の候補のもとには、市民の切実な声が殺到。「るのバス」の増便は特に多く、「市街に出ないと市役所に行く足がない。ぜひ実現してほしい」など共感が集まっています。

 選挙戦は、定数2123人があらそう少数激戦。各党が候補者を絞り込み、現職と新人の交代も多く、激しい接戦、混戦です。

 自民・公明の陣営からは、共産党の「るのバス」増便の公約への反響に対し、「予算がない」などと攻撃もはじまりました。共産党と市議候補3人は、「るのバス」予算は3台に増やしても3500万円で、300億円の市財政からすればわずかな金額だと反論。「増便を求める市民の陳情を否決し、背を向けてきた自民・公明に審判を下そう」と訴えています。

(「しんぶん赤旗」2017年6月10日付より)