「あまりにしょぼい」と思わず言いたくなるのが、政府案の給付型奨学金制度です。
〝しょぼい〟というのは、若者言葉で「冴(さ)えない」「ぱっとしない」「使えない(使いものにならない)」といった意味で使われる、とネット上の「日本語俗語辞書」というサイトに書いてありました。
政府案の何が〝しょぼい〟ってまずは対象人数です。1学年2万人程度と言いますが、割合で言えば1・5%程度。いま、学生の2人に1人が奨学金ローンを借りているのに焼け石に水。成績が悪くなれば給付中止、返還を求める場合もあるという渡し方も大問題。
そして極めつけは財源です。現行の無利子奨学金の縮小などで充てるという徹底した弱いモノいじめです。
「奨学金で進学しようという私は間違っていますか?」-民青のつどいで出会った女子高校生の発言です。
すべての国民の学ぶ権利をうたう憲法のある国で、未来を担う若者にこんな発言をさせるなんて許せない。しょぼくない、ホンモノの奨学金制度の実現へ、力をあわせる決意です。
(「しんぶん赤旗」2016年12月27日付より)