「野党は共闘 市民が共闘」超党派の“ジャック・ザ・多摩セン”

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野党3党や学者、市民がトークリレーで訴える街頭宣伝で、参加者とそろって「安 保法廃止」とコールするゲストスピーカーの各氏=21日、東京都多摩市

野党3党や学者、市民がトークリレーで訴える街頭宣伝で、参加者とそろって「安
保法廃止」とコールするゲストスピーカーの各氏=21日、東京都多摩市

東京都多摩市の多摩センター駅前で21日夕、市民が声を上げる「ジャック・ザ・多摩セン」がひらかれ、集まった市民、超党派の国会議員、市議らが「戦争できる国にはさせない」「野党は共闘!市民が共闘!」と声を上げました。この取り組みは、戦争法の強行を許さないと2015年7月から市民が中心となって企画してきたもので、今回が3回目です。

大学教授、学生、弁護士、保育士、ママの会など幅広い市民が次つぎにマイクを握りスピーチ。日本共産党の山添拓、民進党の真山勇一、社民党の福島瑞穂各参院議員らが訴えました。

立教大学教授の香山リカさんは「今日も全国で多くの人が権力の横暴に抗議して声を上げています。あきらめずに何度でも立ち上がるのが市民の強さ。粘り強くたたかっていこう」と語りました。

市内の大学3年生の男性は「この夏に広島で被爆者の体験を聞いて、日本国憲法が71年前の歴史の反省に立ったものであることを実感した。憲法を何としても次の世代に引き継ぎたい」と力を込めました。

山添氏は、参院選、都知事選で市民と野党の共同が大きく発展したことを語り、「政治を動かすのはいつでも市民の声です。戦争法廃止・憲法改悪阻止へ、一緒に頑張っていきましょう」と呼びかけました。

真山氏は、自衛隊の南スーダン派遣や自民党改憲案の危険性を指摘し、「市民の力を結集して、改憲を阻止し、戦争を止める世論をつくっていこう」と述べました。

福島氏は、沖縄・高江での強権的な米軍ヘリ基地建設の実態を告発し、安倍政権の無法を許してはいけないと訴えました。

スピーチを聞いた町田市の主婦(51)は「憲法や平和の問題と同時に、国民の暮らしの底上げが重要になっている。その問題でも野党共闘の前進に期待したい」と話していました。

(「しんぶん赤旗」2016年8月23日付より)