山添氏「陸自思想調査許されぬ」 参院外防委

日本共産党の山添拓議員は27日の参院外交防衛委員会で、陸上自衛隊中央情報隊の対外情報部門である「現地情報隊」が身分を隠して民間人に接近し思想調査や個人情報収集を行っていた問題を追及しました。
山添氏は、正体を隠した情報収集には法的根拠があるかと追及。防衛省の小野功雄大臣官房長は「法令にのっとり適切に対応している」などと強弁し、根拠は示せませんでした。
山添氏は、同隊が「個人BSD(ベーシック・ソース・データ)報告書」として、「愛国心」や性的嗜好(しこう)など個人情報を調査・収集していたとする熊本日日新聞の報道を示し、小泉進次郎防衛相に同報告書を読んだか質問。小泉氏は「出所や真正性を確認できていない」などとして読んだかさえ答えず、「不適切な活動は確認されていない」と開き直りました。
山添氏は、同報告書が記録している隊員と対象者とのメールの送信履歴や、調査対象に接触を図る可否を問い隊長など情報幹部が押印した文書など「出所や真正性をうかがわせる記述はいくらでもある。速やかに確認の上、報告を」と要求しました。
同問題を巡っては部隊関係者が昨年2月、「活動は違法」と公益通報しましたが、自衛隊側は「事業化された任務の範囲内」と強弁。「実施要領」の存在を根拠に、個人BSD報告書にも見られる手法の「段階的に身分を開示すること」「個人情報を直接聞き出すこと」は、「直ちに法令に違反する行為とは言えない」と正当化しています。
山添氏は「実施要領」の提出を要求。「身分を隠してターゲットに接近し、私生活の機微にわたる情報まで抜き取り集積する、法を逸脱した諜報(ちょうほう)で許されない」と批判しました。
(「しんぶん赤旗」2026年10月28日付より)

