東京・東久留米市の市議補選で日本共産党の北村のり子(新)が当選しました。ご支援ありがとうございました。

第4 回定例議会を振り返る

斉藤「チームの力に称賛の声も」
和泉「蓄積が生きた条例修正案」

東京民報社代表取締役の和泉尚美さん(前日本共産党都議団幹事長)が、都政と都議会をウォッチする不定期連載。第4回定例都議会(12月2日〜17日)で代表質問に立った、斉藤まりこ都議(足立区選出)との対談です。

 和泉 今回の代表質問は、姉妹都市であるニューヨークの市長選で民主的社会主義者のマムダニ氏が勝利したことを受けて、交流を深めるよう提起することから入りましたね。「生活できる東京」を目指す5つの柱(※)はとても具体的で都民の切実な要求に根ざしていました。そして最後は、高市政権の非核三原則見直しの動きへの批判で締める。スケール感がありつつ、とても骨太な質問だと感じました。※=①物価高から暮らしを守る②自己責任・市場原理優先の政治を終わらせ、公共を取り戻す③すべての人の権利尊重④都市政策の抜本的見直し⑤高市政権が進める戦争準備への反対
 斉藤 14人の都議団と事務局みんなで作り上げ、都政の課題を大きく問う質問ができました。
ニューヨーク市長選でマムダニ氏が訴えたことは、家賃値上げ凍結、無料の公共交通など、私たちが東京で目指すものと非常に重なります。生活できる東京のキーワードは、今後も使っていきたいと話し合っています。

押された都の答弁
 和泉 今回、補正予算で注目したのは、都議団が言い続けてきた、賃上げを条件としたメニューが入ったことです。
 斉藤 東京都は、私たちの論戦にかなり押されてきています。定例会に入る前の決算特別委員会では、都の「魅力ある職場づくり推進奨励金」で、賃上げ支援のメニューに応募しても、支払いまで1年7カ月もかかり、昨年度に支給決定したのはゼロ件だと明らかになりました。さすがに都も今回、奨励金の速やかな支給について「検討を進めている」と答弁しました。
 和泉 ついに、言わせたという感じですよね。
 補正予算全体では、物価高騰対策として、東京アプリに4千ポイントを加算する予算に460億円も投じています。
 斉藤 支援がすべての人に届かないことが最大の問題です。スマホが必要ですし、都のアプリをダウンロードして、決済の仕組みを入れて、さらに本人確認にマイナンバーカードがないといけない。生活応援と言いながら、多くの人を排除しています。
 和泉 条例案では、都議団は三つの条例案(都立瑞江葬儀所・火葬料金ゼロ円条例案、児童育成手当の増額と対象拡大を行う条例改正案、都議の期末手当を据え置く条例改正案)を提案しました。
 火葬料の問題は各党が質問したけれど、都立の火葬料の値上げという大本の問題を言ったのは、共産党だけでした。
 斉藤 都民ファーストや自民党、公明党も、都立の火葬料値上げに賛成してきたから、そこは何も言えないのです。石原都政以来、受益者負担の考えを導入したことで、都立の火葬料が20年間で8倍に引き上げられています。それが民間の引き上げにもつながってきました。

参政党主張に驚き
 和泉 今回は、都の女性活躍推進条例案への修正案も提出しました。
 斉藤 条例の目的が「東京の持続的な発展」で、女性の人権保障を据えるものとなっていないことや、男女賃金格差、非正規雇用における女性の割合の高さなど課題を明確にするため、最低限の修正案を提案しました。
 和泉 都議団はこの間、都の職員の男女間格差を調査し、記者会見などで明らかにしてきました。その蓄積が、今回の修正案に生きましたね。
 斉藤 決算特別委員会でも清水とし子都議が取り上げました。調査や質疑でリレーをつないできたからこその提案になったと思います。
 和泉 修正案の提出は大変な作業だけれど、それをやるからこそ、都の条例案にどんな問題があるのかも、深く掘り下げられますよね。この条例をめぐっては、参政党が「無意識の思い込みによる女性差別」の解消を掲げたことを、憲法19条の思想および良心の自由に反すると問題視していて驚きました。そもそも憲法14条の男女の本質的平等に反しているのに。
 斉藤 委員会では、もっと強烈なバックラッシュ(揺り戻し)発言がありました。女性が働きに出たことが少子化を招いたとして、男性が働けば十分に稼げる社会にすればいいというのが参政党の主張です。
 和泉 結局、「働く」ということを、お金を稼ぐという観点でしかとらえられないんですよね。
 竹内愛都議の一般質問では、特別支援学校の不登校の問題を取り上げて、他会派の議員からも反響があったと聞きました。

告発と提案ともに
 斉藤 ある党の都議の方から、特別支援学校の不登校問題というのは、考えたこともなかったと感想を寄せていただきました。私も文教委員会などで取り上げてきた問題ですが、これまで都は不登校の数を明らかにしなかったんです。それが、今回、初めて明らかになりました。実は、文科省からの聞き取りの場で、国が調査していて、都の数も新たに公表されたことが分かったんです。
 この質問に限らず、都議選で生まれた新しい会派の議員から「共産党さんの質問すごいですね」とか「いつも積極的な質問で、勉強させてもらっています」「どうやってつくっているんですか」といった感想が、よく寄せられるんです。
 和泉 都議団の集団の力ですよね。代表質問をみんなで作り上げるのはもちろん、一般質問でもコーディネーター役の議員を決めて、集団の力を集めて作っていきます。
 斉藤 私もそうでしたけれど、新人であっても、チームの力で水準の高い質問を作り上げられる。だから、堂々と質問できるんです。
 和泉 第4回定例会が終わった直後には、来年度の予算編成に向けた要望書を提出しました。予算分析の作業なども始まります。正念場の時期ですが、ぜひ頑張って下さい。
 斉藤 都議団のすごいところは、小池都政の本質に切り込んで予算案を分析できることです。告発と提案をセットに、どこを変えたら希望ある都政をつくることができるのか、予算案の論戦でもぜひ示していきたいと思います。

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