
日本共産党東京都委員会は12日、「差別あおる政治を許さない」と、3回目の都内いっせい宣伝を行いました。中野区のJR中野駅北口では、宮本徹前衆院議員、谷川智行党政策副委員長、原田あきら都議、いさ哲郎区議が、「誰もが尊厳を持って生きられる社会をつくろう」と呼びかけました。
「差別をやめよう」などと書かれたプラカードに、通りかかった人が親指を立て激励しました。
宮本氏は、政府の進める排外主義政策や高市早苗首相の「台湾有事」発言を批判。「80年前の過ちを繰り返さない正念場にきている」と指摘し、「戦前と違い、戦争反対も自由に言える。平和の世論を広げ、絶対に戦争をさせないために、共産党は全力で頑張る」と語りました。
現役の医師である谷川氏は「命の現場で働く医師は、差別とたたかうことを宣言して働いてきた」と述べ、「不平等や差別の排除」をうたった医師憲章を紹介。「一方で、命や暮らしを預かっている政治が、差別と分断をあおっている。何重にも許せない」と訴えました。
原田氏は「都議会自民党は『ルールを守らない外国人』と問題視する質問を行っているが、『外国人が来たじから犯罪が増えた』データはない。暮らしの苦しさの責任を、政権からそらさせる姿勢だ」と批判。「そうだ」の声が上がりました。
いさ氏は、中野区議会で共産党区議団が取り組んだ、差別に反対する質問について紹介。「出身国などで行政上の扱いを変えると差別になると答弁があった。『差別でなく区別』は通用しない」と強調しました。
(「しんぶん赤旗」2025年12月16日付より)

