差別・分断のない社会へ

党大田地区委 山添氏迎え懇談

「新しい国民的・民主的共同をめざす懇談会」で報告する山添氏(壇上中央)=11月29日、東京都大田区(写真は「しんぶん赤旗」提供)

 日本共産党東京都大田地区委員会は11月28日、山添拓党政策委員長・参院議員を迎え、「フェイクや差別・分断のない社会を―新しい国民的・民主的共同をめざす懇談会」を大田区内で開きました。鈴木隆之・区議会議長や自民党、立憲民主党、都民ファーストの会の区議、立憲民主党・無所属の都議らが来賓として出席するなど、200人以上が参加しました。

 清水菊美党区議団長が開会あいさつ。「市民連合おおたの会」の海部幸造弁護士、鈴木区議会議長、立民の津田智紀区議があいさつしました。

 報告に立った山添氏は、区議会での区の「排外的な考え方は決して許されない」という答弁を紹介し、「『国際都市おおた』にふさわしい多文化・共生の社会の実現を目指す区議会に敬意を表したい」と述べました。高市早苗首相が外国人への根拠ない不安をあおり、政府の方針から「多文化・共生社会」の言葉が抜け落ちたと厳しく批判。国民健康保険や生活保護、税金などで「外国人が優遇されている」というデマに、具体的に反論しました。

 山添氏は「排外主義を主張する政党が選挙で伸びた背景には、国民の暮らしをよくする政治を願っていることがある」と指摘。党として「財界中心、米国言いなり」の二つのゆがみをなくすため力を尽くすとともに、排外主義と断固としてたたかうと表明。「フェイクや差別・分断のない社会を目指し、思想・信条、政党支持の違いを超え力を合わせよう」と訴えました。

 医療、中小業者、労働者、宗教者、教育、韓国民団、女性運動、生活支援など各界の参加者が取り組みを紹介しました。

 参加者から「来賓が幅広く、視野が広がった。政治レベルだけでなく、差別・分断を許さない活動が多くの分野、労働の現場で行われていることが分かった」の声が寄せられました。

(「しんぶん赤旗」2025年12月5日付より)

タイトルとURLをコピーしました