八丈島台風被害 山添氏ら調査

断水いまだ500世帯

鴨川近くの土砂崩れを調査する山添議員ら=29日、東京都八丈島(「しんぶん赤旗」提供)

 台風22、23号の豪雨と暴風が直撃し甚大な被害を受けた八丈島(東京都八丈町)は、屋根や壁が崩れた建物があちこちにあり、家屋の被害調査を求めているのは500世帯以上に上り、今も自宅に戻れず避難している世帯があります。土砂崩れで水源地からの送水管が破損し断水も発生しています。日本共産党の山添拓政策委員長と原田あきら、田中とも子両都議は29日、現地に調査に入り、行政や住民から実情や要望を聞きました。

 山添氏らは、土石流が発生し大きな被害があった末吉地域に住む清水増子さんから話を聞きました。清水さんは、台風22号が直撃した時は「家が浮き上がったと思うほど風の強さを感じた」と振り返りました。今もほぼ全域で断水している末吉地域では、集会所まで水を取りに行く生活が続いていると話し、高齢世帯などへは、住民同士で助け合って届けている実態を語りました。

 山添氏らは、日々の災害対応をしている都八丈支庁と町役場を訪ねて労をねぎらい、実情を聞きました。山下奉也町長は町の被害状況を説明。断水が約500世帯で続いていることを挙げて「一番は水。その復旧が先だと思っている」と話しました。「マンパワーの支援を継続的にしてほしい」とも語りました。

 農業者や商店経営者などからも、それぞれの被害状況を聞き取りました。

 調査を踏まえて山添氏は「避難所に土砂が流れ込んだ末吉地域の被害は甚大で、人的被害がなかったのは奇跡的だ。断水が続く地域ではすでに不自由な生活が3週間に及んでおり最優先で復旧を求めたい。『深刻な被害状況が十分に伝わっていない、風化させないでほしい』という声をいくつも聞いた。生活と生業の再建に国や都の緊急の支援を強く求めていきたいと強調しました。

(「しんぶん赤旗」2025年10月30日付より)

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