「差別あおる政治変えよう」

誰もが尊厳持てる社会へ 東京・JR新宿駅前 吉良・山添氏らスピーチ

市民とともに手を振る議員、元議員ら=4日、東京都新宿区(「しんぶん赤旗」提供)

 「誰もが尊厳持って生きられる社会へ」-。差別をあおる政治を許さず、国民の願いを実現する政治を造っていこうと、日本共産党の吉良よし子・山添拓両参議院議員は4時、JR新宿駅前で、市民のスピーチを交えて街頭宣伝を行いました。

 市民からのスピーチでは、弁護士、会社員、日本で暮らす外国籍の当事者、フリーランスで働く人が、差別反対の思いとともに、「奨学金返済の負担が重い。生活実態にあった制度にして欲しい」「ジェンダー平等をすすめてこそ経済的にも発展する」など、多彩な要求や願いを語りました。

 宮本徹前衆院議員、谷川智行党政策副委員長もマイクを握り、「自民党政治こそが私たちを苦しめてきた。だからこそ分断をのりこえ、手をつないで自民党政治そのものを変えていこう」と呼びかけました。

 吉良氏は、文科省の博士課程の留学生に対する支援の打ち切りの議論を強く批判。「しかしみなさんの声で政治は前向きに動かすことができる」と語り、自身が学生の声をとり上げてきた「入学金二重払い」問題について報告。文科省が知恵を出し、複数の大学で返還制度ができたことを伝えると、聴衆から大きな拍手がわきました。

 山添氏は、生活保護で外国人が優遇されているという事実はないと指摘。「日本人が生活保護を受けるのが難しいとされているのは、生活保護行政の問題であり、削減ありきでカットしてきた自民党政治の問題で、最高裁で違法とされたばかりです。やはり政治を変えなければいけない」と強調しました。

 会社員や学生などが足を止め、聴衆は300人ほどに。宣伝ボランティアも続々と受付を訪れ「差別・分断をゆるさない」「消費税を5%に」「気候変動対策を」など思い思いのプラカードを手に、スピーチに聞き入りました。

(「しんぶん赤旗」2025年8月6日付より)

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