児童館残して 住民宣伝 《東京・杉並》

2016年2月13日

税務署と財政交換反対

宣伝する人たち(右側)と、ビラを受け取り目を通す通行人(左側)=10日、東京都杉並区・杉並区役所通り(「しんぶん赤旗」提供)
宣伝する人たち(右側)と、ビラを受け取り目を
通す通行人(左側)=10日、東京都杉並区・杉
並区役所通り(「しんぶん赤旗」提供)

東京都杉並区が計画している児童館などが入るJR荻窪駅前の総合施設「あんさんぶる荻窪」と駅から徒歩10分の荻窪税務署との「財政交換」に反対し区民らが10日、区役所前で宣伝を行いました。
取り組んだのは「『あんさんぶる荻窪』を現在地で存続させる会」で「児童館をなくさないで」「区長は経緯を明らかにし、区税のばく大なむだ遣いを中止せよ」と訴え、多くの人がビラを受け取っていきました。
交換計画は2013年11月13日に田中良区長が財務省と合意したもの。当日まで一切情報は公開されず、区民と議会も翌日のマスコミ報道で初めて知りました。当時、田中区長派財政交換で、特別養護老人ホーム(特養)を建設することができると説明していました。
今年1月、区民の情報公開請求で、田中区長が進めようとした税務署の駅前移転を含む荻窪駅周辺整備が予定通り進まず、その代替として「あんさんぶる荻窪」との財政交換が持ち出されたのではないかとの疑惑が浮上しました。日本共産党区議団の調査で、特養は財政交換しない方が広い土地で経費を抑えて建設できることが明らかになりました。
12日午前の区議会では、日本共産党の、くすやま美紀区議が、この問題について田中区長をただします。

(「しんぶん赤旗」2016年2月12日付より)