東京・新宿で集会

参院選で外国人への差別的な主張を繰り返す政党が伸長し、社会に排外主義が拡大していることに抗議する集会が1日夜、新宿駅東南口広場でありました。多くの人が集まり、階段の上で聞き入る人もいました。
「デマと差別が蔓延(まんえん)する社会を許しません」とアピールを発表し、集会を呼びかけた各界有志12人の一人で弁護士の太田啓子さんが開会あいさつ。「これから生きていく社会をあきらめたくない」と訴えました。
お茶の水女子大学大学院1年生は、博士課程で学ぶ留学生に生活費に相当する費用を支給しない文部科学省方針について「誰かが、この国に来ることを国の裁量に委ねることはもうたくさん」と指摘。「すべての人に生きたい場で学び働く権利がある。抵抗のために踊り続けよう」と呼びかけました。
DJで音楽プロデューサーの沖野修也さんは、関東大震災での朝鮮人虐殺などを上げ、「デマと差別は人を殺す」と強調。「『デマと差別をなくそう』と口にすることで社会を前進させよう」と話しました。
参院選直後に参政党への怒りの歌を発表したシンガー・ソングライターの春ねむりさんが歌唱。「自分は関係ないと思っている人にも関係あると思ってほしい。できることをやることが大事」と語りました。
日本共産党の吉良よし子参院議員がスピーチし、小池晃書記局長も登壇。山添拓参院議員が参加しました。立憲民主党と社民党、れいわ新選組の国会議員がマイクを握りました。
(「しんぶん赤旗」2025年8月2日付より)