神宮外苑ラグビー場前 市民・議員立つ

多数の樹木を伐採し超高層ビル3棟を建設する明治神宮外苑再開発(東京都新宿区・港区)で、市民や超党派の議員が26日、超高層ビル建設の前提となる秩父宮ラグビー場用地の権利変換を認可しないよう阿部俊子文部科学相に求める緊急スタンディングに取り組みました。
参加者はラグビー場東側のイチョウ並木前で「私たちの公園をつぶさないで」「立ち止まれ市民が共感できない再開発」などと書かれた横断幕を掲げました。
行動を呼びかけたロッシェル・カップさん(神宮外苑認可取消訴訟原告団長)は「ラグビー場用地は国民共有の財産。権利変換が認可されるかどうか大きな分岐点にあり、認可をさせない世論を高めるため、みなさんとスクラムを組んで進みたい」とあいさつしました。
原科幸彦・前千葉商科大学学長は「世界的にも珍しい都市公園を壊すなと、財産処分を認可しないよう求める要請に専門家や市民1500人以上が賛同した。外苑再開発で情報公開と市民参加が行われていない問題を、今後も追及していく」と訴えました。石川幹子・東京大学名誉教授も発言しました。
各党の議員があいさつしました。日本共産党から小池晃書記局長、吉良よし子参院議員、大山とも子、里吉ゆみ、斉藤まりこ、尾崎あや子、田中とも子各都議、区議らが参加。小池氏は「事業者がラグビー場用地を『未供用区域』として権利変換するのは、歴史的にも法的にも成り立たない。再開発を許さないためスクラムを組んで頑張る」、吉良氏は「100年の樹木を切り倒し再開発するのは間違っている。『市民の声を聞け』と、ともに力を合わせよう」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2025年7月27日付より)