平穏な生活脅かす 外環道訴訟 原告住民が陳述

報告集会に吉良・山添氏が参加

東京外環道訴訟の報告集会であいさつする吉良氏=23日、東京都千代田区(「しんぶん赤旗」提供)

 国とNEXCO東日本・中日本が進める東京外環道事業(東京都練馬区-世田谷区間、約16㌔)の大深度地下トンネル建設で住環境が壊されるなどとして、沿線住民が国土交通大臣などによる大深度地下の使用認可や都市計画事業の承認・認可の無効確認と取り消しを求めた裁判の第26回口頭弁論が23日、東京地裁(鎌野真敬裁判長)で行われました。

 原告住民側は▽東名高速との接続部の地下工事の設計変更手続きの違法性▽調布市で起きた路面陥没事故を踏まえてまとめられた「再発防止策」や「ガイドライン」の欠陥▽平穏生活権と大深度地下法の違憲性-について陳述。トンネル予定地の直上に住む杉並区の原告が、まともな説明もなく事業が進められ平穏な生活が脅かされていると示し、事業の中止を求めました。

 弁論終了後に開かれた報告集会には日本共産党の吉良よし子、山添拓両参院議員も参加。吉良氏は参院選の結果を報告し、「国民の命や暮らしを守り抜くのが政治の責任。『住宅の真下にトンネルはいらない』とのみなさんの声を国会に届けるために頑張りたい」と述べました。

(「しんぶん赤旗」2025年7月26日付より)

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