最後までの奮闘が勝敗決める
東京都議選(42選挙区、総定数127)は、各党が一票を奪い合う激しいせめぎ合いの中で22日に投開票日を迎えます。
現行定数となって過去最高の295人が立候補し、各党が党首・幹部や国会議員を連日投入。応援を見送っていた石破茂首相も最終日の21日に支援に入るなど激戦の様相が強まっています。
自民党、公明党、都民ファーストの会などが「共産党落としシフト」を強め、「共産党候補は大丈夫、安泰だから、うちに投票して」など共産党支持者の切り崩しを強めています。
これに対して日本共産党と後援会は現有19議席の絶対確保とさらなる前進を目指し、自公・都ファの妨害をはねのけて学校給食無償化やシルバーパスの負担軽減、水道料金の引き下げを実現した実績、消費税減税をはじめ物価高騰対策を強調。「裏金に無反省な自民党を懲らしめるのに一番いいのは、共産党が勝つこと」(江東区)と訴え、支持を広げるなど、当落線上で最後の1議席を争う大接戦を展開しています。
メディアの世論調査でも4~5割が投票先を未定と答える中、最後までの奮闘が勝敗を決める選挙となっています。
田村委員長ら熱く訴え
日本共産党は20日、都議選応援で、志位和夫議長が豊島区に、田村智子委員長が町田市に、小池晃書記局長が品川区にそれぞれ入りました。
田村委員長は町田市内3カ所を回り、池川友一(現)候補必勝、共産党19議席の死守と前進にむけ、「横一線の大激戦、暮らしを守る、かけがえのない池川さんの議席を守り、野党第1党の共産党都議団の議席を伸ばしてほしい。最後の最後までご支持を広げてください」と集まった多くの聴衆に熱く訴えました。
田村氏は消費税減税、インボイス廃止を訴え、「池川さんへの1票、共産党への1票が実現への大きな力になる」と力を込めました。
田村氏は、池川候補が髪形など理不尽な校則を政治の問題にして解決させたことを知って、高校生から熱いエールが送られたことを紹介。「あなたの困った、から始まる。いばらの道を切り開き要求を実現させる候補は町田では池川さんただ一人。必要なのはこういう仕事をする議員です。失うわけにはいかない。この仕事を引き続き池川さんにやらせてください」と呼び掛けました。

池川候補は「まだやりたいことがいっぱいあります」と述べ、給付制奨学金や都立高校での給食実施、高校の通学定期ゼロ円、制服代・修学旅行無償化―などをあげ、「大混戦の選挙で当落線上にいます。必ず3期目の都議会に送ってください」と訴えました。
田村氏と池川候補は、夕刻の町田駅前の繁華街を練り歩き、「がんばれ」との声援を受けました。
(しんぶん赤旗2025年6月21日付より)