都議選豊島区 志位議長訴え
日本共産党の志位和夫議長は20日、東京都議選で豊島区(定数3)から4期目をめざす米倉春奈候補を押し上げようと、大塚駅前に駆けつけ、「当落線上でしのぎを削る大接戦です。最後の最後まで支持・支援を広げに広げていただき、必ず勝利を」と呼び掛けました。
豊島区は定数3を5人が争う激戦です。志位氏は、米倉候補が「痴漢ゼロの東京」を求めて都政を動かし、都としての実態調査やキャンペーンの実施、大江戸線の女性専用車両の設置などを実現し、国も動かし、「痴漢撲滅に向けた政策パッケージ」をつくらせたと紹介。「ジェンダー平等の東京、多様な生き方を応援する東京を、米倉さんとともにつくりましょう」と呼び掛けました。
志位氏は、最大争点の消費税減税について訴えたうえで、「日本共産党が提案すれば都政が動く」と述べ、学校給食無償化やシルバーパス値下げ、水道料金引き下げなど、共産党都議団の豊かな実績を紹介。その成果に立ち、▽都政としても賃上げに取り組む▽医療・介護の崩壊を止める▽住み続けられる東京を―の三つの重要公約に取り組むと訴えました。
この中で、日本共産党は賃上げを行った企業に1人当たり年間12万円を支援する「賃上げ応援助成金」を提案していると紹介。岩手、徳島、群馬、奈良各県につづき、茨城県でも、賃上げのための中小企業への直接支援が実現したと述べ、「東京にできない理由はありません」と力を込めました。
また、池袋駅を中心に再開発が集中する豊島区では住宅価格、家賃が爆上がりしていると指摘。再開発に規制をかけ、家賃補助と公共住宅・都営住宅の大規模建設で「東京から『住まいは人権』を実行しましょう」と訴えました。
最後に志位氏は、平和の問題に関わり、イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対するジェノサイド(集団殺害)やイランへの先制攻撃など国際法違反の無法行為をほしいままにしている根本には、トランプ米大統領の露骨な応援があると告発。「『イスラエルは中東での無法をやめよ』『アメリカはイラン攻撃をやめよ』の声を世界中であげましょう」と呼び掛けました。
その上で、「こんなトランプ大統領のアメリカに、『言いなり』を続けていいのか、日本の進路が問われています」と強調し、「アメリカ言いなりの大軍拡でなく、外交の力で平和をつくりましょう。平和を願う1票は、日本共産党に託してください」と呼び掛けました。
(しんぶん赤旗2025年6月21日付より)