都議選北区 志位議長訴え
日本共産党の志位和夫議長は17日、大激戦の東京都議選で北区から新旧交代をめざす、せいの恵子候補(新)を押し上げようと赤羽駅前で応援にたち、「当落線上で激しく追い上げています。残る5日間、ご支持を広げに広げ、必ず勝利を」と訴えました。
北区は定数3を8人が争う激戦。志位氏は、せいの候補が区議時代に議会で初めてヤングケアラーの実態を明らかにし、総合的な支援の拡充を求めた結果、相談支援員の配置や啓発リーフレットの作成が実現したことを紹介。「『自己責任』と分断を押しつける社会でなく、国と自治体が公的役割を果たし、多様な生き方をサポートする社会を、せいのさんとともにつくりましょう」と訴えました。
志位氏は、最大争点の消費税減税について訴えたうえで、都民運動との共同で都政を動かしてきた共産党都議団の豊かな実績を紹介。その成果に立って▽都政としても賃上げに取り組む▽医療・介護の崩壊を止める▽住み続けられる東京を―の三つの重要公約に取り組むと訴えました。
介護の問題については、曽根はじめ都議と、せいの候補が北区の介護事業所を調査し、深刻な経営危機の実態を明らかにして、都に対し独自の支援を行うよう求めてきたことを紹介。世田谷区や品川区では支援が実現していると強調し、「都としても支援に踏み出すべきです」と力を込めました。
また、赤羽駅東口周辺で、高さ100メートルのタワーマンションを最大3棟建てる再開発が計画され、「せんべろ」の名で親しまれる居酒屋街が丸ごとつぶされようとしていると指摘。「国と都が『稼ぐ東京』のかけ声で、財界のための規制緩和を進め、超高額タワマンを税金を使って建設し、街壊しを進め、東京を人が住めない街にしようとしています。再開発推進の自民、公明、都民ファ、維新に審判を下し、『住み続けられる東京』をつくりましょう」と呼び掛けました。
せいの候補も赤羽駅周辺の再開発は「街壊しに他ならない」と批判し、「北区の魅力を残した住民合意の修復型のまちづくりを進めていく」と決意を語りました。
最後に平和の問題に話を進めた志位氏は、イスラエルのパレスチナ・ガザ地区に対するジェノサイド(集団殺害)やイランへの先制攻撃を厳しく非難。こうした暴走が起こるのは、トランプ米大統領が国際法を無視したイスラエルの行動を露骨に応援しているからだと告発し、「こんなトランプ大統領のアメリカに、『言いなり』を続けていいのか、日本の進路が問われています」と強調しました。アメリカ言いなりの大軍拡は軍事対軍事の悪循環に陥り、「平和も暮らしも壊す道」だと厳しく批判し、「東アジアに平和をつくる憲法9条を生かした外交こそ必要です」「平和を願う1票は、日本共産党に託してください」と心をこめて呼び掛けました。
元公明党副委員長の二見伸明氏が応援に駆けつけました。
(しんぶん赤旗2025年6月18日付より)