清瀬 図書館めぐり市長

東京都清瀬市の原田ひろみ市長は11日の市議会各会の代表質問に答弁し、前市政が閉館を強行した旧市立中央図書館の存続を断念した経緯を説明し、「議会と市民に対する情報開示が不十分だった。こうしたことを繰り返さないよう、情報公開の徹底に努めたい」と表明しました。
原田市長は3月の市長選で図書館の存続を主張しました。自民党市議はこれについて質問し、原田氏の市議時代に「『(情報が市から)議会で明らかにされなかった』と言うのは適切ではない」と非難。公明党市議も「市民への裏切り」と主張しました。
原田市長が就任後に中央図書館の存続を断念したのは、隣接する中央公園の再整備に伴って前市政が図書館の敷地を公園に編入していたため、法律上建築可能な面積に上限があり、存続させるには図書館の建物の躯体(くたい)を一部削るしかないことなどからでした。
この日の議会で原田市長は、「(当時は)建築可能面積の正確な数字、図書館の建築面積、すでに建築済みの面積、どの情報も明らかにはできていなかった」と指摘。「この状況で躯体を削る必要があると気付くことは困難だった。あまりに正確な情報がなかった」と述べました。
自身が図書館存続を求める市民の陳情に賛成し、中央・地域図書館を削除する改定図書館設置条例に反対するなど「一貫して図書館再編に反対してきた」と語りました。
原田市長は地域図書館についても「生活の支えになっていたと実感する人の声を聴いてきた。図書館がコミュニティーの拠点となる可能性は大きいし、市の地域市民センター再構築検討委員会の提言にも、図書館だからこそ応えられる可能性がある」と強調。7月から始める地域懇談会をそのきっかけになるよう検討すると表明しました。
(「しんぶん赤旗」2026年6月13日付より)

