小池書記局長訴え
日本共産党の小池晃書記局長は13日、江東、日野、北多摩3の3選挙区を駆け巡り、大つきかおり(新)、清水とし子(現)、田中とも子(元)の各候補を何としても押し上げようと呼び掛け、「暮らしを守る大事な選挙だ。支援の輪を広げてほしい」と訴えました。
各演説会場には多くの聴衆が集まり、弁士の訴えに「ファイトだ」との声援が飛びました。「暮らしが悲鳴をあげている」―こう話した小池氏は、石破首相が参院選の公約で15年後に「所得5割増」を掲げたが「国民はいま苦しんでいるのだ。こんな無責任な話はない」と批判し、物価高騰対策に最も効果的なのは消費税の一律5%への減税だと強調し、暮らしを守る願いを共産党に託してほしいと訴えました。
江東区:大つきかおり候補(新)

江東区は定数4を有力7人が争います。豊洲駅前では日本弁護士連合会元会長・宇都宮健児氏が応援演説し、勇退するあぜ上三和子都議は大つき候補に必ずバトンを引き継ぐための支持を訴え。大つき氏は「自治体の仕事は住民福祉の向上だ。切り捨ては許せない」と述べて必勝の決意を語りました。
小池氏は、大つき氏が区議時代に、2023年の江東区長選で柿沢未途元衆院議員から現金を受け取った自民党区議の辞職勧告決議案を提案し、可決されるなど汚職を追及し続けたことや、18歳までの医療費無料を実現したことなどを紹介。カジノ誘致計画が問題になっており、「カジノはいらないという願いを大つきさんに」と呼び掛けました。
日野市:清水とし子候補(現)
日野市(定数2)では清水候補と自民党、都民ファーストの会の有力候補が横並び。豊田駅前で清水氏は議席を守り、「米が高いが子どもに食べるなと言えない。だから消費税の減税を」との願いに応えたいと述べました。4月の日野市長選で健闘した有賀精一さんが応援演説しました。
小池氏は、清水氏は立憲民主党の大河原雅子衆院議員や社民党、新社会党、有賀さん、そして広範な市民から支援を受ける「市民と野党の共同候補」だと紹介。大河原氏が「清水さんの政策は市民の声を政策にしたものだ」と訴えていることをあげ、「どうか党派を超えて勝利させてほしい」と力を込めました。
小池氏は、清水氏が多摩格差をなくすために奮闘し、日野市でも学校給食無償化を実現させたと強調。清水氏が都議会代表質問で水道料金値下げを提案し、今夏4カ月の水道料金無償化につながるなど「抜群」の実績を紹介しました。

調布市:田中とも子候補(元)
北多摩3区(調布市、狛江市)の3議席は自民、公明、都民ファーストが独占しています。調布駅前で田中候補は「これでは都民の声が届かない」と述べ、前回都議選では354票の差で議席に届かなかったと話し、「今度こそ都議会に」と訴えました。二見伸明・元公明党副委員長が応援メッセージを寄せました。
小池氏は、田中氏が都議時代に子どもの医療費無料化で多摩格差をなくしたと強調。多摩地域に7カ所しかない保健所の拡充や、住環境や地域交通を守るために「唯一の野党候補で女性の候補である田中さんの勝利を」と訴えました。

(しんぶん赤旗2025年6月14日付より)