飛行再開「極めて乱暴」

参院外防委 陸自オスプレイ 山添議員が抗議

 日本共産党の山添拓議員は21日の参院外交防衛委員会で、陸上自衛隊が昨年11月の米軍オスプレイ墜落事故を受けて停止していたオスプレイの飛行再開を強行したことに断固抗議し、撤去を求めました。

質問する山添拓議員=21日、参院外防委

 山添氏は、オスプレイが飛行する可能性のある全自治体に飛行再開を説明したか質問。木原稔防衛相が「30以上の自治体には直接訪問して説明した」と述べ、全自治体には説明していないことを認めました。

 山添氏は米軍普天間基地を抱える沖縄県と同県宜野湾市、米軍CV22オスプレイ墜落事故があった鹿児島県屋久島町、横田基地のある東京都福生市の首長らの「事故原因が説明されていない」「最低限の説明になっていない」などのコメントを紹介。「特に理解と納得が重要な自治体でまったく理解が得られていない。極めて乱暴だ」と批判しました。

 山添氏は、オスプレイの事故原因とされる「特定の部品」が何かすら説明されていないと指摘。「防衛省が説明できないとする法的根拠は、基本は開示義務を定めたものだ。米空軍の内規は国防長官が認めれば情報を公表できるなどとしている」と追及。防衛省の大和太郎地方協力局長は「求めに応じて調査に係る情報を公にするための条件を定めるもの」と認めつつも、米側に公表を迫る考えは示しませんでした。

 山添氏は「事故原因はギアボックス(装置)の可能性があるとされ、構造的欠陥だと指摘されている。このまま飛行再開、運用を続けるなど絶対に認められない」と強調しました。

(「しんぶん赤旗」2024年3月22日付より)