東京・町田 住民ら国に指導要請
「リニア中央新幹線を考える町田の会」は3日、国に対し、JR東海が予定するリニア新幹線小野路工区(東京都町田市)での調査掘進の結果説明会について、会場が交通不便な1カ所だけであることを示し、会場を増やすなど同社が説明責任を果たすよう指導を求めました。
山添氏「気泡噴出、より丁寧な説明必要

説明会は大深度地下での調査掘進が4月に完了したことをうけ、13、14両日に開かれます。JR東海はその後本格的な掘進を開始する構えです。
同会の代表は会場は駅から遠くバス便も少ないと指摘。調査掘進開始の説明会は3か所で行われ、他工区での結果説明会が2~3カ所で開かれていることと比べても異常で、「参加者が増えることを拒んでいるようにすら見える」として指導を求めました。
山添氏は同工区では昨年10月に民家の敷地に気泡や水が噴出し、JR東海は掘進が原因と認めていることを指摘し、より丁寧な説明が必要と強調しました。
同省の担当者は「事業は住民の理解や協力が必要。説明会が追加できないか改めて伝える」と述べました。
参加者からは説明会初日は都議選告示日で市民の政治参加への妨げになりかねず日程も検討されるべきだとの声があがりました。
(「しんぶん赤旗」2025年6月7日付より)