都議選激戦 府中市(定数2) 岸慎一郎予定候補(新)

小池与党の独占崩しへ


 「生まれ育った東京のよさが次々と奪われていく。くらしも住まいも文化も壊す小池(百合子)都政の与党が議席を独占する府中を変えたい」―。連日の街頭宣伝で真っ黒に日焼けした、日本共産党新人の岸慎一郎予定候補(57)のよどみない訴えが市内各所に響きます。

 定数2の府中選挙区には、岸氏のほか、自民党と、都民ファーストの会でありながら無所属で出馬する2現職、石丸新党と無所属新人の5人が立候補を表明しています。

 自民党現職は、早い時期から駅頭宣伝にとりくみ、これまでにない大量のポスターを張りだしています。無所属現職は、連合や立憲民主党支持者の票獲得へ動きを活発化させています。

 岸氏は、2月の立候補表明から連日、朝夕の宣伝にとりくみ、物価高から暮らしを守る政策を掲げて奮闘しています。党支部や市議団と力を合わせて地域の声を聞き政策に取り入れて訴えています。

 党市委員長の目黒重夫さんは「知名度の低い岸氏の勝利には、共産党自体への支持を広げ、参院選の勝利と一体にとりくむことが不可欠だ」と話します。全支部・全党員の立ち上がりをすすめ、国政と都政での党の値打ち、岸氏の人となりを掲載した「東京民報」号外の全有権者規模での活用を急ぎます。

 支部が地域要求を取り込んだオリジナルの要求アンケート用紙を作成し、地域に配布し、寄せられた要求に応える活動にも力を注いでいます。市内東部では、「ちゅうバス」(府中のミニバス)減便などの計画についてアンケートを実施。6000枚配布すると800人から回答がありました。「駅までいくのが不便になるのは困る」などの声をもとに市議団とともに市に要請し一部を実現。選挙を前に特に不便になる地域に向けて再度アンケートを実施しています。このとりくみの中で新しいつながりも生まれました。

 学校統廃合や京王線分倍河原駅前の再開発問題でも独自アンケートを実施しています。

 岸氏は祖父の代からの東京都民。高校中退や大検合格を経て東京大学大学院博士課程でウクライナ・ロシア中世史を研究。学習塾講師として子どもたちの学びや悩みに30年間寄り添い続けました。通っていた高校は神宮外苑のすぐそば。大企業のもうけ優先で樹木の伐採や超高層マンション建設をすすめる小池都政に憤ります。

 岸氏にたいして市委員会の仲間からは「やる気と馬力は群を抜いている。朝7時からの宣伝にも6時に来てビラを配る。演説も引き出しが多く自由闊達(かったつ)だ」と、都議会での活躍に期待が高まっています。(畑野孝明)

(「しんぶん赤旗」2025年6月3日付より)

2025都議会議員選挙 都議予定候補一覧
タイトルとURLをコピーしました