北多摩4区(定数2)=清瀬市・東久留米市= 原のり子候補(現)

原のり子都議が3期目をめざす北多摩4区は、屈指の少数激戦区です。前回は定数2を有力3候補で争い、得票率は全員30%台、3候補の得票差は2046票でした。これまでに立候補を表明しているのは、日本共産党の原候補と自民現職、「再生の道」新人の3人です。
「再生の道」は昨年の都知事選で大量得票した石丸伸二氏が立ち上げた地域政党で、この間、候補者選考の動画をユーチューブで流してきました。前回、1309票差で現職が落選した都民ファーストは、国民民主と「連携を模索 選挙区調整で協議へ」などと報じられる中、水面下の動き。
選挙戦は、都議会与党の自民・都民ファ・公明と野党第1党・日本共産党の対決。原都議は「命と人権を大事にする都政を実現し、生きづらい社会を変えよう」と訴えています。総選挙直後の昨年12月都議会では代表質問に立ち、暮らしと健康、安全など切実な問題で建設的な提案(四つのチェンジ)を行いました。
さらに、総選挙で自民党の裏金議員を応援し、自身のパーティー券問題で事実解明もしない不誠実な対応に終始する一方で、巨大噴水などムダな事業を進める小池百合子知事の政治姿勢を正面からただしました。
多摩北部医療センターへの産婦人科設置や依存症対策予算の増額などを市民とともに実現。障害者医療費助成の拡充をめざす原さんに、清瀬市で障害のある双子を育てる安中知恵さん(43)も期待を寄せます。「年齢や障害の程度で制度の適用から外れる怖さを痛感してきました。制度の穴をコツコツ埋めてくれる原さんがいるから、安心して住み続けられます」
前回の都議選では、広範な市民に加え、清瀬、東久留米両市の市民連合や多くの野党・無所属市議らが原候補支援を表明。いま、共同をさらに広げる奮闘が続いています。無所属の清瀬市議、ふせ由女(ゆめ)さんも「原さんは、身近な問題に地道に取り組んでこられました。私たち市民と心ある野党の共同を広げるためにも、なくてはならない方」と語ります。
自民現職は、都議会自民党の裏金問題について「真摯(しんし)に反省し…改革に取り組んでいきます」(フェイスブック1月27日付)などとしていますが、最近の議会報告ビラや後援会資料、同問題への言及は見られません。駅前演説や都政報告会を開く一方、バス停わきなどの目立つ場所に地元選出衆院議員との連名ポスターを張り出しています。
日本共産党と後援会は「どんな組み合わせになっても“軽視はしないが恐れもしない”の立場で、5月末までに、3万人の支持拡大と大量宣伝を」と全力を挙げています。(青野圭)
(「しんぶん赤旗」2025年5月4日付より)