都議会政倫検 裏金問題で白石議員

東京都議会の政治倫理条例検討委員会が、30日に開かれました。日本共産党の白石たみお都議は、都議会自民党の裏金問題で参考人招致された小宮安里、鈴木章浩両都議について、「裏金の使途や取り扱いの説明に矛盾がある」として、再度招致するよう主張。都議会自民党の政治資金パーティーでパーティー券の配布や管理などを行っていた同党事務局職員3人の招致も求めました。
政治資金収支報告書への不記載が発覚した2022年のパーティー開催時に都議会自民党幹事長を務めていた小宮氏は、16日の委員会で売り上げを「政党支部の口座に入金して、分かるようにしていた」と述べ、資料を提出する意向を示しましたが、30日現在も提出していません。
同じく不記載が発覚した19年のパーティー開催時に幹事長だった鈴木氏は、23日の委員会で自身の裏金について「全額を口座で留保していた」と述べましたが、ブログ(1月25日付)では「政治資金として支出した」としていました。
小宮、鈴木両氏とも、裏金づくりの発端は「過去からの慣例」としただけで、いつから誰の指示で始めたかを説明していません。
白石氏は同委員会で「根拠となる資料が提出されておらず、説明を検証できない」と指摘しました。
立憲民主党も、都議会自民党事務局職員3人の招致を要求。ミライ会議も、招致する参考人の追加に賛同を表明しました。
同委員会ではまた、委員会として自民党都議16人にパーティー券販売枚数や販売ノルマ超過分の管理方法、使途などについて文書で質問し、9日までに回答するよう求めたことが報告されました。
(「しんぶん赤旗」2025年5月1日付より)