吉良・竹内氏ら URに住民と要請

都市再生機構(UR)の高島平団地(東京都板橋区)の建て替えをめぐり、日本共産党の吉良よし子参院議員、竹内愛都議候補は28日、参院議員会館でURと国土交通省へ要請しました。住民と、いわい桐子区議も参加し、具体的な計画を住民に示し、住民参加で進めるよう求めました。
区とURは、高島平団地の2丁目33街区の賃貸住宅(7棟1955戸)で、隣接する小学校跡地を活用する建て替え計画を進めようとしています。区は都市計画で、高さ制限を110メートルに緩和しており、住民からはタワーマンション建設に懸念の声が上がっています。
URの担当者は、小学校跡地だけでなく、「33街区内とあわせて1995戸に近い戸数を検討している」と初めて明らかにしました。建て替え後の家賃が高額になることへの不安の声に対し、URは3万5000円上限の減額措置があるのみとし、大幅に値上がりする可能性を否定しませんでした。住民らは「低所得者にとって事実上の追い出しになる」と指摘しました。
区の「まちづくりプラン」には、緑地帯に車道を通す計画が示されており、住環境への影響を危惧する声があがりました。竹内氏は「計画の全体像を示し、住民に丁寧に説明をすべきだ」と迫りました。吉良氏は、「住民の意見を反映した街づくりを進めるべきだ」と強調しました。
(「しんぶん赤旗」2025年4月30日付けより)