自由な時間取り戻そう 「共産主義と自由」で対話

東京で吉良氏

 日本共産党の志位和夫議長の新著『Q&A共産主義と自由』を広く普及しようと、吉良よし子参院議員らは31日、東京・早稲田大学門前で宣伝行動に取り組みました。シールボードで「資本主義社会で感じている矛盾や不安」について尋ねると、多くの青年・学生から資本主義を乗り越えた社会に対する模索が語られ、対話が盛り上がりました。

 吉良氏は、旧ソ連や中国などをみて“共産主義には自由がない”というイメージがあるかもしれないが、日本共産党が目指している共産主義は人間が徹底的に自由になることだと強調。資本主義の下で格差と貧困が広がるなど「好きなことをする時間が奪われている」と指摘し、「労働時間を抜本的に短くする方向にかじを切ろう。学生の自由を取り戻すために学費を下げさせ、一人ひとりの自由な時間を取り戻していこう」と呼びかけました。

 資本主義には否定的だと言う大学生は「多くの格差と差別が資本主義の下で生まれていると思う」と語りました。吉良氏らが「格差をなくしてこそ平等も個人の尊厳も守られ、労働者の自由な時間が確保されてこそ家族の時間もケア労働も尊重される」と説明すると、うなずいて聞いていました。

 キャンパス見学に来ていた高校生とも対話に。長時間労働や低賃金、高学費の問題が気になると語りました。

 坂井希党青年・学生委員会責任者も参加しました。

(しんぶん赤旗2024年8月1日付より)