都知事選 「小池都政をリセット」蓮舫氏が出馬へ  反自民・非小池オール東京で

 立憲民主党の蓮舫参院議員(56)は5月27日、記者会見し、都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に、無所属で立候補すると表明しました。この間の市民と野党の共闘での擁立の働きかけに応えるもの。その後開かれた候補者選定委員会で同氏の擁立を決定。蓮舫氏は「自分がたたかわなければならないのは、自民党政治を終わらせること。小池知事は自民党がえりしている。反自民、非小池都政で頑張りたい」と決意を述べました。

 日本共産党都委員会は、選定委員会での蓮舫氏のあいさつについて「5月23日に発表した都知事選アピールに合致する」とし、「都知事選勝利で自民党政治に審判を下そうとの決断を心から歓迎する」として、勝利に全力を尽くすとしています。
 蓮舫氏は会見で「裏金問題、政治とカネの自民党政治の延命に手をかす小池都政をリセットする先頭に立つのが使命」と強調しました。
 3選出馬をすると見られる小池百合子氏(71)について、8年前、自民党の国会議員でありながら、都議会自民党を伏魔殿、都庁のブラックボックスと批判し、介護離職ゼロや多摩格差ゼロなど7つのゼロを公約に当選したのに一つも実現せず、今では口にすることもなくなったと指摘。
 さらに江東区長選(昨年12月)や八王子市長選(4月)、目黒区都議補選(5月)で自民党候補を応援したことをあげ、「8年前の自らの公約実現よりも自民党との二人三脚を重視している」とのべ、自民党との頼り頼られる関係を強めていることを批判しました。
 その上で、自らの国会での論戦にも触れ、「行政改革に最も力を入れてきた。改革の果実を財源に、格差で日が当たらない弱い人たちの政策に振り向けたいというのが私の政治の原点。都でも同じ姿勢で臨む」と力を込めました。
 また、記者からの質問に答えて、市民と野党の共闘について「自民党政治を終わらせるために、一人でも多くの人の支援が必要。『反自民、非小池都政』のオール東京でたたかいたい」と述べました。

蓮舫氏の略歴
 1967年11月東京生まれ。1990年3月青山学院大学法学部卒。大学在学中に芸能界デビュー、番組司会や報道キャスターとして活動し、北京大学に留学。2004年7月に民主党(当時)から出馬し参院議員に初当選(東京選挙区)。以降4期連続当選。行政刷新担当相、民主党代表代行、民進党代表、立憲民主党代表代行などを歴任。27歳男女双子の母。