❚ 「共闘攻撃」に正面から反撃
28日投開票の衆院東京15区(江東区)補選で、市民と野党の共闘候補の酒井なつみ氏が初当選しました。日本共産党江東地区委員会の見解を紹介します。
勝利の意義は第一に、15区補選を含む補選の共闘3連勝で、岸田政権に事実上のとどめを刺し、政権交代に道を開く全国的な意義を勝ち取ったことです。
第二に、とりわけ東京15区では、市民と野党の共闘で「本気の共闘」を進めての勝利であり、総選挙に向けた共闘の再構築を進める全国的意義のある勝利でもあります。
第三に、小池都知事が12日間で9日間応援に入り、自公にも最終盤に協力を求めた乙武氏の票が低迷したことは、来たる都知事選、都議補選、来年の都議選に向けても共闘で勝ち抜く情勢を切り拓く全都的意義も勝ち取りました。
中でも第二の意義に関わって、15区で切りひらいた共闘の取り組みは、全国に極めて大きなインパクトを与えました。15区では、選挙序盤の「酒井優勢」報道から、乱立する自公の補完勢力をあげての共闘攻撃、反共攻撃での「酒井落とし」作戦が強められ、選挙中盤は「わずかにリード」など差が詰まりました。
「攻撃に反撃し、市民と野党の共闘の魅力を大きくアピールしてこそ勝ち抜ける」と作戦を組み立てました。
共産党も並び立っての宣伝を増やし、酒井候補と市民連合の確認書(共通政策)の押し出しも強めて共闘の魅力を強くアピールしました。選挙終盤に他候補を大きく突き放しての当選は、まさしく「本気の共闘をすれば勝ち抜ける」リアルパワーを示す結果です。
選挙期間に大規模な攻撃があるなかで、共闘の姿を「隠す」のではなく、攻撃の打ち出しを強めた15区のたたかいに全国が注目していました。その選挙で完勝したことの全国的意義は、計り知れないものがあります。
(しんぶん赤旗2024年4月30日付より)