子ども・高齢者交通費軽減を 

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❚ 都議会 里吉都議が質問

 日本共産党の里吉ゆみ都議は28日、都議会本会議で質問し、都営交通の子ども料金の対象年齢を拡大することや、高齢者対象のシルバーパスの負担金の軽減などを求めました。

質問に立つ里吉都議=28日、都議会本会議(しんぶん赤旗提供)

 現在、子どもの交通運賃は6歳未満が無料、12歳未満が半額で、中学生以上はおとな料金となります。里吉氏は、欧州では18歳や19歳まで半額や無料が主流となっていることを報告。「日本の子ども料金の根拠は80年以上前に国が定めた鉄道運輸規程であり、時代遅れだ」と指摘しました。

 また、最近では小田急電鉄が小児用ICカード利用時の運賃を全区間一律50円に、京浜急行電鉄も一律75円にしたとして「効果的な子育て支援策では」と問いました。

 その上で「80年も前の規程に縛られる理由はない。まずは都営交通の子ども料金の年齢拡大、負担軽減に、国に先駆けて踏み出しては」と提案しました。

 シルバーパスについては、70歳以上の人口に占めるパス発行割合が、小池百合子都知事が就任した2016年の46%から、近年は41%まで低下していると指摘。中でも、所得135万円超の人は年2万510円の負担金が必要なことについて「2万510円パスは発行数が減っている。負担を軽くし、より多くの方が使えるように」と求めました。

 都営交通運賃について久我英男交通局長は「運賃収入は経営状況や事業環境を踏まえて設定する」とのみ答弁。シルバーパスについては佐藤智秀福祉局長が「制度は高齢者の社会参加を助け、福祉の向上に寄与している」と述べるにとどめました。

(しんぶん赤旗2024年3月1日付より)