杉並区 給食無償化 国・私立小中も

❚ 岸本区長が会見

 学校給食の無償化について、東京都杉並区は4月から、国立・私立などに通う区内の小・中学生にも対象を広げます。岸本聡子区長が31日に発表しました。

東京都後期高齢者医療広域連合議会=1月31日、東京都千代田区(しんぶん赤旗提供)

 新たに約6500人が対象になり、区内のすべての小・中学生約3万6千人が実質的に無償化されます。対象者に届く申請書を提出すると、相当額が支給されます。

 4月から都内全23区が学校の給食費を無償にする見通しです。杉並区によると、墨田区や中野区も私立校などを対象に含めています。

 杉並区は4月から、公契約条例に基づく時給の下限を、約8%引き上げて1231円にします。給食調理員や警備員など、区の委託や指定管理で働く人の時給が上がる可能性があります。

 岸本区長は会見で、“指定管理者施設で働く人の7割超が非正規雇用で、その多くが区民の女性”との区の検証結果に言及。時給の引き上げは「地域の中で安定した良質な雇用を創出する重要な一歩」と話しました。

 どちらも日本共産党区議団が求めてきたものです。他に、学校トイレの洋式化、感震ブレーカーの設置促進、避難所の機能強化なども来年度予算案に盛り込まれました。

(しんぶん赤旗2024年2月1日付より)