日本共産党の吉良よし子議員は16日の参院文教科学委員会で、「ジャニーズ性加害問題」に関連し、政府を挙げて、子どもたちが性暴力の犠牲にならない体制をつくるよう強く求めました。
吉良氏は「ジャニーズ性加害問題」を巡って、被害の告発後、SNS上で誹謗(ひぼう)中傷を受けていた男性が大阪府の山中で死亡していたことについて「二次加害を許してはならない。当事者の命を守るべき」と迫りました。盛山正仁文科相は、「亡くなった方へのご冥福を祈る」と答弁。子どもに対する性犯罪、性暴力対策の強化方針を説明しました。
吉良氏はこの問題について、社会全体が沈黙していたことが問題だと指摘。とくに旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.)がジャニーズJr.と契約をかわしていなかったことが被害申告する機会をうばっていたとし、「子どもたちが未契約で働くことはあってはならない」と追及。盛山氏は「おっしゃるとおり」と契約の重要性を認めました。
吉良氏は、政府を挙げて相談事実の認定、調査を行っている韓国の取り組みを紹介。「事実関係を調査し、認定し、救済までつなげていく実効性のある第三者機関を」と強調しました。
(しんぶん赤旗2023年11月17日付より)