日本共産党東京都議団の和泉なおみ幹事長は21日、都議会第2回定例会の閉会にあたって談話を発表しました。要旨を紹介します。
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物価高騰が深刻な中、都民のくらしと営業を守り抜くことが今定例会の重要課題でした。しかし、小池百合子知事は所信表明で物価高騰には一言も触れず、補正予算案の都民生活支援も貧弱です。日本共産党都議団は学校給食無償化など都民のくらしと営業を守る取り組みを求めました。
新型コロナは5類に移行しましたが、依然として危険で、後遺症も深刻です。しかし、知事の認識も補正予算案も不十分です。医療体制の抜本的強化を求めました。
東京五輪の談合・汚職で、談合への都の関与の調査を求めましたが、明確な答弁はありませんでした。五輪の闇の徹底究明と根本的な反省がないまま、スポーツビジネスに多額の税金を投入することは許されません。
有害な有機フッ素化合物の水汚染で、都が調査を前倒しすると答弁したのは重要ですが、中身も対策も不十分です。大規模な調査を求めました。
英語スピーキングテストの中止を求める保護者の声に都教委は耳を貸さず、授業がテスト対策に侵食されているとの教員の指摘を無視して突き進んでいます。テストを中止し、教育環境の整備に取り組むべきです。
岸田政権が大軍拡を進め、小池知事は他国からミサイルを撃たれることを当然視し「備えよ、常に」と強調しました。共産党都議団は、憲法9条を生かした平和の地域外交と平和の発信のために頑張ります。
(「しんぶん赤旗」6月22日付より)
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