杉並区議会委 区民施設の統廃合否決

この記事は約1分で読めます。

杉並区議会委 区民施設の統廃合否決

東京都杉並区で、天沼・本天沼地域の三つの区立施設を統廃合する条例案が、区議会区民生活委員会で6日、反対多数で否決されました。反対したのは日本共産党、立憲民主党、少数会派の議員。区の条例案が否決されるのは異例です。

市民20人以上が、4時間に及ぶ議論に耳を傾けました。

区民集会所や老人施設などの区立施設を統合し減らす計画は、田中前区政が進めたもの。通いづらくなり施設面積も減ることから、住民交流の場が減るとして地元の住民は強く反対していました。

岸本聡子新区長は、計画の見直しを公約に掲げますが、天沼地域の三つの区立施設については「残念ながら白紙に戻すことは困難」として、整備予算を今議会に計上しました。

委員会で区は、施設への移動支援や会議室利用の拡充など改善点を示しました。しかし住民との合意不足を理由に日本共産党区議団は条例案に反対しました。

条例案は19日の本会議で審議されます。

3施設存続を望む住民でつくる「区立施設の利用者の会」は委員会則に、計画を推進する議員も含め全会派と懇談しました。傍聴した女性は「委員会では、どの議貝も要謂書を読んでいた。本会議に向け全会派ともう一度話し合いたい」と述べました。

(「しんぶん赤旗」6月9日付より)