自民政治に審判 希望の東京へ

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都知事・都議補選 共産党都委がアピール

記者会見で日本共産党の都知事選・都議補選アピールを発表する田辺(中央)、和泉(右)両氏。左は栗原淳介党都政策部長=23日、都庁

 日本共産党東京都委員会は23日、告示まで1カ月を切った都知事選・都議補選(7月7日投開票)で「自民党政治に審判を下し、みんなの希望がかなう東京へ」と訴えるアピールを発表しました。(骨子2面)

 田辺良彦都委員長、和泉なおみ都議団幹事長が都庁で記者会見しました。田辺氏はアピールについて「共産党として考える小池百合子都政の問題点、その転換の方向を明らかにした。都知事選・都議補選で大いに訴えていきたい」と語りました。

 田辺氏は都知事選・都議補選について、小池知事が8年前に「反自民」を掲げて当選しながら、その後は自民党にすり寄り「都政でも各地の選挙でも自民党との連携を急速に強め、『自民党に頼り頼られる』関係を深めている」と指摘しました。

 自民党が裏金事件で国民の信頼を失っていること、小池都政の今年度予算に賛成したのが都民ファーストの会と自民党・公明党だけとなり「小池知事も都政運営で追い詰められ始め、4月の目黒区長選、衆院東京15区補選の結果の通り、勢いを失っている」ことを挙げました。

 田辺氏は、小池都政が都政の中身でも、都民の命と暮らしよりも大型開発など財界の目先の利益を最優先にする「石原都政以来の自民党政治を加速させている」と強調。(1)都民の暮らしの痛みを顧みない(2)神宮外苑再開発など緑を切り地球環境にもダメージを与える開発優先(3)個人の尊厳やジェンダー平等など人権と平和に対する意識―という三つの角度から小池都政の問題点を示しました。

 その上で、共産党が掲げる都政転換の旗印について「命、暮らし、福祉最優先の東京」「大型開発をやめ、都民の声が生きる東京」「憲法を守り生かし、平和と人権の東京」だと強調。

 共産党都議団が3月都議会で提出した予算組み替え案では、一般会計の3・8%を見直せば121項目の都民の切実な要望を実現できるとして、「予算全体の編成権を持つ都知事を変え、スウェーデンの国家予算に匹敵する財政力を使えば、都民の願いをより大きく抜本的に実現できる。夢と希望があふれる都政をつくれる」と述べました。

 都知事選の候補擁立について記者から問われ、「市民と野党の共闘で有力候補を立てて勝利し、政権交代につなげたい」と語りました。

(「しんぶん赤旗」2024年5月24日付より)